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2024年9月度【トライオートレポート】

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9月の振り返り

米ドル/円は146.18円で9月を迎えると、米国利下げを織り込む値動きでドル安となり、16日には9月安値の139.58円まで価格を下げました。18日のFOMCは利下げ幅が大きな注目が集まりましたが、0.5%の利下げが決定し、米国の利下げは4年半ぶりの実施となりました。27日の自民党総裁選では、石破茂氏が自民党新総裁に選出。石破氏の過去の発言から、早期の追加利上げに対する警戒が高まり、米ドル/円が約3円急落するなど、市場からは「石破ショック」と称されるほどに波乱に富んだ9月終盤の為替相場となりました。

9月の1万通貨あたり収益ランキング

米ドル安相場継続でドルストレートが上位ランクイン

こちらは自動売買取引によるお客様の収益額※を取引量で割り、1万通貨あたりの収益額をランキング形式に集計したものです。

ドル安相場で取引機会に恵まれたドルストレートが上位を維持する結果となりました。一方の対円通貨はカナダドル/円のみのランクインとなり、多くの対円通貨は収益が伸びない結果となりました。カナダドル/円は3カ月連続のTOP5入りとなり、対円通貨ではカナダドル/円のみが高収益を維持しています。

※収益額は期間中の収益合計でロスカット執行および手動決済の損失を除く。

9月の移動距離(日足,pips)と高低差

低ボラティリティ相場も三大陸通貨ペアは安定推移

トライオートでは、レンジ相場で上下に値動きを繰り返す通貨ペアを選ぶことで評価損を抑えながら、利益を積み上げていく運用が期待できます。「ポイント」は当月の「移動距離※」を「高低差(高値-安値)」で割ったもので、高いほどレンジ戦略が機能した通貨ペアといえます。

米ドル/カナダドル以外の全通貨ペアの移動距離が8月比で減少した9月の低ボラティリティ相場でしたが、豪ドル/NZドルや米ドル/カナダドルは安定して上位に推移しており、レンジ戦略が上手く機能していることが確認できました。ユーロ/英ポンドは直近8年続くレンジの下値圏0.830-0.840を推移しているため、方向感が乏しく値動きも低下気味となっています。レンジ推移は続いているため、価格上昇を伴う値動きを期待したいところです。

※移動距離=(高値-始値)+(高値-安値)+(終値-安値)

セレクトパフォーマンス

セレクトの中から直近3カ月で、収益率が最も高いルールを紹介します。実際にどのルールが高い収益を獲得したのか確認しましょう。

ランキングは2024年9月30日時点で提供しているルールが対象となります。
集計期間:2024年7月1日~2024年9月30日
集計時刻は朝6時となります。稼働されていないセレクトは集計から除外しています。
収益率 =(終了日の損益 – 開始日の損益)÷ 開始日の推奨証拠金

「期間損益」は集計期間におけるセレクトを1セット稼働した場合の「実現損益」と「評価損益」の合計となります。
「推奨証拠金」は、自動売買セレクトを利用する際の目安の金額となります。

※収益率は過去のシミュレーション結果であり、将来の利益を保証するものではありません。

山中康司監修_コアレンジャー_カナダドル/円

「山中康司監修_コアレンジャー_カナダドル/円」が3ヶ月連続で全体1位となりました。こちらのセレクトはストラテジスト山中康司氏の為替相場予想をもとにインヴァスト証券が作成したルールになります。

3か月間の高低差は、高値118.862、安値101.681で1,718pipsです。

7月から8月初旬にかけて発生した大幅下落以降、8月と9月はおおむねコアレンジ帯での推移が続いています。9月前半はカナダの利下げも重なり下落相場となったことで、一時的にサブレンジ帯で推移しましたが、16日の102.8円台で反発し、再びコアレンジ帯へ推移したことで収益を伸ばす結果となりました。

ロジックの解説記事はこちら

ロジックの解説動画はこちら

山中康司氏のTwitterはこちら


おわりに

9月は4年半ぶりの米国利下げに大きな注目が集まりましたが、全体的に低ボラティリティだったことで取引機会に恵まれず収益額も伸び悩むひと月となりました。対円通貨は8月の好調ぶりから一転して収益額が低下したことに加え、石破新政権の発足により円相場は方向感の定まらない状況となっており、引き続き運用には注意が必要でしょう。三大陸通貨ペアは安定したレンジ推移を確認できたため、10月は値動きのある相場展開に期待したいところです。