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2024年5月度【トライオートレポート】

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5月の振り返り

4月末、円買い介入により160円から154円までの大幅下落を経験したあと、157円後半で5月を迎えた米ドル/円は、2日早朝に再度円買い介入による値動きで151.86円まで下落しました。

しかし円安に歯止めはかからず、5月末には再び157円台に価格を戻しました。財務省は過去最大規模の9.78兆円という介入額を公表しましたが、依然として根強い円安に対し抜本的な解決策とはなっていない状況です。

5月の収益通貨ペアランキング

米ドル/カナダドルが初の3位にランクイン

こちらは自動売買取引によるお客様の収益額※を通貨ペア別に合算し、ランキング形式に集計したものです。

米ドル/カナダドルが初めて3位ランクインしたことで、三大陸通貨ペアが1位から3位を独占する結果となりました。2023年12月のリリースから米ドル/カナダドルの運用を始めるお客様は続々と増えています。

※収益額は期間中の収益合計でロスカット執行および手動ロスカットの損失を除く。

5月の自動売買約定件数ランキング

1位に豪ドル/NZドルが返り咲き

こちらは5月の自動売買取引の約定件数※を集計したものです。

ユーロ/英ポンドを抜き、豪ドル/NZドルが再び1位にランクインしました。豪ドル/NZドルは2023年から続くレンジの上値1.1000近辺で5月に入りましたが、レンジから外れることなく、レンジ中央へ価格を戻したことで取引が増加する結果となりました。

※約定件数は期間中の新規約定と決済約定の合計でロスカット執行および手動ロスカットの決済を除く。

5月の移動距離(日足,pips)と高低差

米ドル/カナダドルが1位にランクイン

トライオートでは、レンジ相場で上下に値動きを繰り返す通貨ペアを選ぶことで評価損を抑えながら、利益を積み上げていく運用が期待できます。「ポイント」は当月の「移動距離※」を「高低差(高値-安値)」で割ったもので、高いほどレンジ戦略が機能した通貨ペアといえます。

1位に米ドル/カナダドルがランクイン。豪ドル/NZドル、ユーロ/英ポンドに比べて変動率が高い傾向にあるのが米ドル/カナダドルです。対円通貨は4月同様、為替介入が実施されたことで高低差が大きくなってしまいレンジ戦略で収益をあげにくい相場でした。

※移動距離=(高値-始値)+(高値-安値)+(終値-安値)

セレクトパフォーマンス

セレクトの中から直近3カ月で、収益率が最も高いルールを紹介します。実際にどのルールが高い収益を獲得しているのか確認しましょう。
ランキングは2024年5月31日時点で提供しているルールが対象となります。

集計期間:2024年3月1日~2024年5月31日
集計時刻は朝6時となります。稼働されていないセレクトは集計から除外しています。

収益率 =(終了日の損益 – 開始日の損益)÷ 開始日の推奨証拠金
「期間損益」は集計期間におけるセレクトを1セット稼働した場合の「実現損益」と「評価損益」の合計となります。

「推奨証拠金」は、自動売買セレクトを利用する際の目安の金額となります。
※収益率は過去のシミュレーション結果であり、将来の利益を保証するものではありません。

コアレンジャー_豪ドル/米ドル

「コアレンジャー_豪ドル/米ドル」が全体1位となりました。こちらのセレクトはインヴァスト証券が作成したルールになります。

3月から5月は、コアレンジ帯と買サブレンジ帯で推移しており、3カ月間の高低差は、高値0.67148、安値0.63630で351.8pipsです。

3か月間のほとんどをコアレンジ帯で推移する値動きとなりました。豪RBAの利下げ時期が検討されていた矢先、インフレ率の再上昇により利上げ観測が再燃する方向感の定まらない相場となりました。3か月間の値動きを確認すると、米国の経済指標の発表に伴い、価格が大きく変動していることがわかります。両国の金融政策の見通しが不透明のなか、材料視されている米国の経済イベントには注意を払いながら運用することが重要です。

ロジックの解説動画はこちら

おわりに

5月は、三大陸通貨ペアが収益ランキング1位から3位にランクインするなど、米ドル/カナダドルを中心に三大陸通貨ペアの好結果が目立ちました。米ドル/カナダドルは豪ドル/NZドルやユーロ/英ポンドと比較して価格が動きやすい傾向にあります。5月の移動距離は、豪ドル/NZドル「1502pips」、ユーロ/英ポンド「1140pips」ですが、米ドル/カナダドルは「2600pips」動いており、より多くの収益機会を期待できる結果となりました。

昨今の豪ドル/NZドルとユーロ/英ポンドはボラティリティが低下傾向にあり、レンジ幅や自動売買の注文間隔を狭くすることも一つの手段ですが、よりボラティリティのある米ドル/カナダドルの運用を検討することも有効です。運用の分散(ポートフォリオ)についてはこちらの記事に詳しく書かれていますので、ぜひご参考ください。