昨晩の海外(2025/04/05)

金曜日の海外市場は、トランプ政権の関税政策に対して、中国が対抗措置を発表。報復の連鎖が世界経済の悪化につながるとの警戒から、世界的な株価が下落しリスク回避の動きが強まる中、注目の米3月雇用統計において、非農業部門雇用者数が予想を大きく上回った。ただ1月と2月分が下方修正され、失業率も悪化、強弱入り混じる展開から影響は限られたが、パウエルFRB議長が「利下げを急ぐ必要はないと感じている。時間はある」、「政策調整の前に様子を見るつもり」との見解を示したことで、ドルの買い戻しが一段と進む形となった。米10年物国債利回りは、3.867%まで低下後4.017%まで反発した。尚トランプ大統領は「パウエルFRB議長が利下げするには絶好のタイミング」と述べたが、パウエルFRB議長は「選挙で選ばれた公職者のコメントに反応したくない」と応じている。
 ドル円は144.56まで下落後147.43まで反発、ユーロドルは1.1089まで一時反発後1.0924までじり安、ポンドドルは、1.3049から1.2857まで売りに押された。
 一方クロス円では、ユーロ円は159.03の安値まで下落後、161.41まで反発、ポンド円は187.52から190.30まで買い戻され、オージー円が87.42、NZD円は81.10まで一時下落、カナダ円は101.88まで下落後103.74まで反発した。