金曜日の海外市場は、米2月個人消費のPCEコア・デフレーターが予想を上回ったことを受けて、一時ドル買いが出るも、アトランタ連銀が発表した米1-3月GDPナウが、-2.8%と前回の-1.8%から下方修正、3月ミシガン大学消費者信頼感指数・確報値が予想や前回を下回り、米10年物国債利回りが4.249%まで低下、またミシガン大学消費者信頼感指数の1年と5年先期待インフレ率が予想を上回ことが嫌気され、NY株価3指数が大幅に下落したことでリスク回避の動きが広がった。尚トランプ大統領は「自動車関税回避に関するディールは今後起こるだろう」、「自動車関税に関するディールに前向き」、「医薬品に対する関税を近く発表する」と述べている。
ドル円は、149.68まで下落、ユーロドルは、独3月失業率は弱かったが失業者数が強く、「米政権による関税の一部緩和を目指して欧州連合は譲歩可能な分野を洗い出す作業を進めている」との一部報道を受けて1.0764から1.0845まで反発、ポンドドルは、英第4四半期GDP・確報値が弱かったが、2月小売売上高が強く、1.2968から1.2919で上下した。
一方クロス円では、ユーロ円は162.07から162.93で上下、ポンド円は193.74、オージー円は94.10、NZD円は85.51まで売りに押され、カナダ円は、トランプ大統領とカーニー首相の電話会談で、「極めて生産的であり、多くの点で合意した」、「4月下旬のカナダ総選挙後に会談を持つことで合意した」と報じられたが、カナダドル買いは限定され104.53まで値を下げた。