昨晩の海外(2025/03/21)

 昨晩の海外市場は、米3月フィラデルフィア連銀製造業景気指数や2月中古住宅販売件数が予想を上回り、週間新規失業保険申請件数が予想より若干改善も、失業保険継続受給者数が悪化、2月景気先行指標総合指数が予想を下回った。また米10年物国債利回りは、4.250%から4.174%で揉み合いの推移に留まったが、直近のドル売りに巻き戻しが優勢となった。
 ドル円は、148.17の安値から148.96まで反発、ユーロドルは、ラガルドECB総裁が欧州議会で「通商を巡る不確実性は高い」、「米関税と欧州連合による対抗措置がユーロ圏経済を下押しする」と発言したことが重しとなり、一時1.0815まで売りに押され、ポンドドルは、英中銀が政策金利を据え置き、票決では予想の2名に反して1名だけが利下げを支持、議事録で「金融政策のさらなる抑制解除には段階的かつ慎重なアプローチが適切」、「金融政策は十分に長く抑制的な状態を維持する必要がある」などの利下げに慎重な見解が示されたが、1.2936まで売りの押された。また、スイス国立銀行が政策金利を0.25%に引き下げ、声明文で「基調的なインフレ圧力は今後数四半期にわたり徐々に緩和し続けるだろう」、「必要に応じて金融政策を調整する」としたことで、ドルスイスは、0.8701から0.8843まで上昇、スイスフラン円は168.11まで値を下げた。
 一方クロス円では、ユーロ円は160.74まで一時下落、ポンド円は192.06まで下落後193.24まで反発、オージー円が93.17、NZD円は85.04まで値を下げ、カナダ円は103.16まで下落後104.05まで反発した。尚トルコ中銀が緊急会合を開き翌日物貸出金利を現行の45%から46%に引き上げることを発表、必要なら追加措置を講じると表明したことで、トルコリラ円は、前日の安値3.61から3.95まで一時反発した。