昨晩の海外(2025/01/17)

 昨晩の海外市場は、米12月小売売上高や週間新規失業保険申請件数が予想より弱い内容となったこと ウォラーFRB理事が、「データー次第も、今年3回から4回の利下げはあり得る」と述べたことなどから、米10年物国債利回りが4.694%から4.588%まで低下し、ドルが軟調な展開となった。ただ、1月フィラデルフィア連銀製造業景気指数は予想を大幅に上回っており、ベッセント次期米財務長官が公聴会において、2025年末に期限を迎えるトランプ減税の延長が「もっとも重要な経済問題」、「歳出削減で財政を改善し、ドルの基軸通貨としての地位を守る」、「個人所得減税などを延長しなければ、米国人は史上最大の増税に直面する」と述べたが、反応は限られた。
 ドル円は、東京時間に日銀の1月利下げの可能性が高まった流れが続き、156.37まで反発後、155.11まで下値を拡大、ユーロドルは、12月12日開催分のECB理事会議事録で、「一部のメンバーは0.50%の利下げの可能性について議論する余地があり、そのような可能性についてより多くの検討を支持」とされたこともあって、1.0261まで下落後1.0315まで反発、ポンドドルも英11月GDPなどの一連の経済指標が弱い結果を示し、1.2174まで下落も、1.2261まで買い戻された。
 一方クロス円では、ユーロ円が159.81、ポンド円は189.79から190.55で上下、オージー円は96.36、NZD円は86.98、カナダ円は107.80まで下落した。