昨晩の海外市場は、ウォラーFRB理事が「見通しが予想通りであれば、2025年の利下げを支持する」と発言、12月ADP全米雇用報告が予想より弱い内容だったことで一時ドル売りも、週間新規失業保険申請件数が予想より強い内容だったこと、CNNが「トランプ大統領が、全輸入品に関税を課すために国家経済非常事態宣言を検討」と報じたことで、米長期金利が上昇、米10年物国債利回りが、4.673%から4.730%まで上昇しドルを支えた。ただ、12月17-18日開催分のFOMC議事録で、「数人が利下げの停止の利点を主張」、「ほぼすべての当局者がインフレの上振れリスクが高まったと認識」と示されたが、一定の織り込みから10年債利回りが4.665%まで低下した。尚、国家経済非常事態が宣言された場合、国際緊急経済権限法に基づき、商業活動を規制する権限を大統領に与えられ、独断で関税を課すことが出来る。
ドル円は、158.05から158.55まで反発後、158.14を下値に揉み合い、ユーロドルは1.0273まで下落後1.0324まで反発、ポンドドルは、1.2321まで下落後も1.2377に反発が限定された。
一方クロス円では、ユーロ円は162.84まで下落後163.51、ポンド円も195.13まで下落後196.02まで反発、オージー円は98.02から98.51、NZD円は88.55から88.87で推移、カナダ円は110.20から109.88での揉み合いに留まった。