昨晩の海外市場は、FOMCを控えて神経質な展開の中、米週間新規失業保険申請件数は予想比で変化はなかったが、継続受給者数が弱い結果、7-9月期単位労働コスト・速報値や9月卸売売上高は予想を上回るも、非農業部門労働生産性・速報値が予想を下回ったこと、米大統領選後のポジション調整もあって、米10年物国債利回りが、4.453%から4.312%まで低下、またFOMCでは、政策金利が予想通り0.25%引き下げられ、声明では「インフレが持続的に2%に向かっているというより大きな確信」、「雇用の伸びは減速している」との文言も削除されたが、パウエルFRB議長は「削除した文言は利下げ開始に伴うものだった」と説明、また、パウエルFRB議長は、来月利下げするかについて明確な発言はなく、「長期金利の上昇はインフレではなく成長の強さを反映しているようだ」、「12月の利下げの可能性は肯定も否定もしない」、「利下げペースの調整について検討を始めたばかり」と述べたが、ドルの買い戻しは限定された。
ドル円は、152.70まで下落、ユーロドルは、ストゥルナラス・ギリシャ中銀総裁が「米国の関税はEU経済にネガティブな影響を及ぼすだろう」と述べるも、ユーロ圏9月小売売上高が予想を上回り、1.0825まで反発、ポンドドルは、英中銀が、8対1で政策金利の0.25%の引き下げを決定、来年、再来年のインフレ見通しを前回から引き上げたが、今年年末の政策金利見通しを4.8%に据え置いてたこと、デイリー総裁が「物価上昇率を目標に近い水準に留めるために過度に急速、あるいは大幅な利下げは出来ない」、「経済が期待通りに推移すれば、金利を徐々に下げられる」と述べたことで、1.2890から1.3009まで反発した。
一方クロス円では、ユーロ円g165.01、ポンド円は198.27まで利食いに押され、オージー円は102.41まで反発後101.93、NZD円は92.01、カナダ円は110.26まで値を下げた。