今日の裏読み、表読み(2024/10/31)

 昨晩は米長期金利の高止まりが続いたが、総じて様子見ムードが続く展開となった。本日も一定の材料はあるが、週末の米雇用統計、来週の米大統領選やFOMCを睨んで、大きな動きには繋がり難そうだ。
 本日は、日銀金融政策決定会合の結果が公表される。予想は据え置きでこれは織り込みとなる。注目は植田日銀総裁の定例記者会見となりそう。前回の会合時はドル円レートが143円前後であり、政策に時間的な余裕があるとしているが、今回はドル円レートが153円と10円も円安となっており、今後の物価見通しを含めて、警戒感を示すと一時的な円買いのリスクもありそうだ。
 経済指標としては、日本の9月小売業・百貨店・スーパー販売額、9月鉱工業生産・速報値、9月新設住宅着工戸数と建設工事受注額、NZ10月ANZ企業信頼感・自社業績予想指数、豪第3四半期輸入・輸出物価指数、9月住宅建設許可件数、9月小売売上高と住宅ローン・民間部門貸付、中国の国家統計局の10月製造業・非製造業PMI、独9月輸入物価指数と小売売上高、トルコ9月貿易収支、仏10月消費者物価指数・速報値と9月卸売物価指数、ユーロ圏10月消費者物価指数・速報値と9月失業率、 南ア9月卸売物価指数、加8月月次GDP、米国では、第3四半期単位労働コスト・速報値、9月個人所得・消費支出、週間新規失業保険申請件数、10月ダラス連銀・PCE価格指数とシカゴ購買部協会景気指数などが発表される。
 材料が多いが、中国の国家統計局PMIは、強弱次第だが総じて中国の景況感は既に織り込みであり、影響は少ない。ユーロ圏10月消費者物価指数・速報値は、昨晩のユーロ圏指標が強く、直近ユーロ圏経済が弱いとの見通しを引き続き覆す結果となるなら、ユーロ相場の下支え要因。一方米国では、第3四半期単位労働コスト・速報値、9月個人所得・消費支出、週間新規失業保険申請件数などの景況感次第だが、ただ、ハリケーンやストの悪影響もあって、弱い結果がリスクとなる。
その他月末もあり、東京仲値やロンドン・フィキシングでのフローの動きも留意しておきたい。

 戦略としては、ドル円は、早朝153.88まで上値を拡大も現状は上値を抑えると形。上値は、153.88-91が押さえると買いは利食い優先で、売りは越えるなら止めて、155.22、156円越えをストップに順次売り場探しとなる。下値は152.72-78を前に下げ渋りでは売りは利食いで、買い下がってもストップ、152.38-41のギャップ割れ。割れても151.45割れをストップに買い直し。更には150.50-60、149.09や148.85、148.30-41や148円をストップに買い直しとなる。 
 ユーロドルは、下落も1.0761を維持する形。下値は1.0803を前に下げ渋りでは売りは利食いで、買いは買い下がって、ストップは1.0761-69割れ。割れても1.0710-36、1.0663-66割れをストップに、順次買い直しとなる。上値は、1.0872-17が押さえると買いは利食いで、売っても超えるなら止めて、1.0952-55、1.0997、1.1037-57、1.1083、1.1141、1.1209-14越えをストップに順次売り直しとなる。
 ポンドドルは、1.2907まで下落もこれを維持する形。下値は1.2907-37を前に下げ渋りでは売りは利食い、買っても割れるなら止めて1.2747、1.2665、1.261をストップに順次買い場探し。上値は、1.3041が押さえると買いは利食いで、売りは1.3071をストップに売り上がり、超えても1.3103-35、1.3175、1.32ミドル、1.3306、1.3390をストップに順次売り直しとなる。
 一方クロス円では、ユーロ円は、166.60まで上値を拡大も、追いかけるのは避けたい。上値は、166.60を前に上げ渋りでは買いは利食い優先。売りは円越えるなら止めて、167.95、168.20越えをストップに順次売り場探し。下値は、164.89-31が維持されると売りは利食いで、買いは164.55-65のギャップ割れをストップ、割れても163.80割れをストップに買い直し。更には162.78、161.85、161.00、160円、158.71割れをストップに順次買い直しとなる
 ポンド円は、199.81まで上値を拡大も、上値を追いは避けたい。上値は200円が押さえると買いは利食い、売りは200.50や201円越えをストップに上げ渋りでは売り狙い。下値は、ギャップとなる197.57-80を前に下げ渋りでは売り利食い、買いは割れるなら止めて、196.43割れをストップに買い直し。更には195.86、195.11、194.58、193.58-84ゾーン、192.71-80割れをストップに順次買い場探しとなる。、
 豪ドル円は、101.70まで再反発も更なる展開とならず、上値は101.53-78を前に上げ渋りでは買いは利食いで、売っても超えるなら止めて、102.29、103.12越えをストップに順次売り場探しとなる。下値は100.16-19を前に下げ渋りでは売りは利食いで、買っても99.95割れるなら止めて、99.09-21、98.69-75、97.95-35、97.63、96.72、95.33、94.70割れをストップに順次買い場探しとなる。
 NZD円は、92.05まで再反発も更なる展開とならず、上値は92.05-30を前に上げ渋りでは買いは利食い優先で、売りは越えるなら止めて92.80、95.30、96.41-83越えをストップに売り直しとなる。下値は、90.45-78を前に下げ渋りでは売りは利食いで、買い割れるなら止めて、90.08や89.80-87割れ、更には89.38、88.61、87.50-88割れをストップに順次買い直しとなる。