昨晩の海外(2024/10/24)

 昨晩の海外市場は、米9月中古住宅販売件数が予想を下回ったが、米10年物国債利回りが、4.256%まで上昇、ドルの堅調な動きが続いた。またNY株価3指数が反落、日経平均の先物も東京市場からの下落が続いたが、大きなリスクオフの動きは広がっていない。
 ドル円は、アジア時間からの一過性の上昇が続き、日経平均の下落にも、リスクオフの動きは広がらず、G20に出席した加藤財務相からも円安けん制発言が無かったこともあって、153.19までじり高となった。ユーロドルは、12月のECB理事会での大幅利下げの憶測もあって、7月3日以来の安値となる1.761まで値を下げた。ただ、オランダ中銀総裁は「より大幅な利下げには大きな経済悪化が必要」、センテノ・ポルトガル中銀総裁からは「0.50%の利下げも選択肢として検討されており、データが利下げ幅を決定」、ホルツマン・オーストリア中銀総裁からは「現在のデータは12月の0.50%利下げを正当化しない」などの発言が下値を支えた。またポンドドルは、対ユーロでの売りもあって1.2908まで下落、ユーロポンドは0.8345まで反発した。
 一方クロス円は、ロンドン市場で高値をつけるも、その後は利食いが優勢となった。ユーロ円が165.02の高値から164.41、ポンド円は198.45から196.89、オージー円は101.70から100.91、NZD円は92.05から91.37まで値を下げ、カナダ円は、カナダ銀行が政策金利を0.50%引き下げ、声明で「インフレ圧力はもはや広範囲に及ばないため、インフレ期待はほぼ正常化」、「経済が想定通り進展すれば政策金利をさらに引き下げる」としたこともあって、110.66まで上昇後110.14まで利食いに押された。
 尚、南アランド円は、「南アフリカ国営銀行が、欧米各国から制裁対象となっているロシア開発対外経済銀行と協力協定を締結した」と報じられたことで8.56まで売り込まれた。