今日の裏読み、表読み(2024/07/03)
金融政策としては、6月11日-12日開催分のFOMC議事録が公表される。この時FF金利見通しが、今年の利下げを2回から1回に引き下げたことがサプライズとなったが、総じてタカ派的な見解が示されるとドルを支えそうだ。
経済指標としては、豪6月AIG建設業・製造業指数、5月小売売上高、5月住宅建設・民間住宅着工許可件数、中6月財新サービス業PMI、トルコ6月消費者・生産者物価指数、ユーロ圏各国の6月サービス業PMI・改定値、英6月サービス業PMI・改定値、ユーロ圏5月卸売物価指数、加5月貿易収支、米国では、6月ADP全米雇用報告、5月貿易収支、週間新規失業保険申請件数、6月サービス業と総合PMI・改定値、6月ISM非製造業景況指数と総合指数、5月製造業新規受注と耐久財受注・改定値などが発表される。
注目としては、各国の6月サービス業PMI・改定値に変化があれば一定の動きとなるが、改定値であり影響は限られそう。焦点は、週末の雇用統計を控えて週間新規失業保険申請件数の強弱、6月ISM非製造業景況指数と総合指数の結果次第で、ドルに荒れた動きが出るか注目したい。
また、引き続き「ECBフォーラム2024」から要人発言が続くが、ECBやFRB要人からは、利下げを急がない姿勢が続くと見られるが、総じて織り込みの範囲に留まりそうだ。
戦略としては、ドル円は、下値を154.55で維持して、161.74まで反発。ただ、上値追いは厳しく、上値は162円や162.50が押さえるなら買いは利食い優先。売りは慎重さが必要だが、下げが甘ければ買い戻しながらの対応となる。下値は、160.70-00ゾーンが維持されると売りは利食いで、買い下がってもストップは160.23割れ。割れても159.27-30ゾーン、158.67-82、157.92、157.50-60、156.50、155.72、155.12割れを順次ストップに買い場探しとなる。
ユーロドルは、1.0602を維持して、1.0916まで反発後、1.0666まで再下落もこれを維持する形。下値は、1.0624-66を前に下げ渋りでは、売りは利食いで買いは、割れるなら止めて1.0600割れをストップに買い直しとなる。上値は、1.0777を前に、上げ渋りでは利食い優先で、売りは越えるなら止めて、ストップを1.0852越えとして売り直し。超えても1.0902-16、1.0943、1.0981、1.0996-98をストップに、順次売り場探しとなる。
ポンドドルは、下値を1.2300で維持して、1.2861まで反発も、1.2613まで再調整。下値は、1.2613-16を前に下げ渋りでは、売りは利食いで、買いは1.2580割れをストップ、割れても1.2503、1.2423-46、1.2300-32割れをストップに順次買い場探しとなる。上値は、1.2706-40を前に、上げ渋りでは買いは利食いで、売りは越えるなら止めて、1.2861、1.2895、1.2996をストップに、順次売り直しとなる。
一方クロス円では、ユーロ円は、173.67まで上値を拡大も、一過性の上昇が続いており上値追いは不透明。上値は、174円を前に上げ渋りでは買いは利食い、売っても超えるなら止めて、174.50や175円をストップに売り直し。下値は、172.38-48のギャップを前に下げ渋りでは、売りは利食いで買っても172.19割れをストップ、割れても171.45、170.71-91、170.33、168.97-32、167.32-52などをストップに順次買い場探しとなる。
ポンド円は、204.88まで上値を拡大も、上値追いは厳しい。ただ、上値は、月足からポイントが薄くなるが、207.99、214.20、215.87を睨みながら、順次サイコロジカルな位置を考慮しながら利食いや売り場探しとなる。まず上値は205円を前に上げ渋りでは、買いは利食いながら対応。売りは205.20越えをストップ、下値は、203.88を前に、下げ渋りでは売りは利食いで、買いは割れるなら止めて、203円、202円ミドルまで買い下がって、201.96割れをストップ、割れても201.07、200.35-44、198.93割れをストップに順次買い場探しとなる。
豪ドル円は、上値を107.82まで拡大も、上値を追いは厳しく、107.82が押さえると買いは利食いで、売りは108円や108.50越えをストップに検討したい。下値は、107円前後が維持されると売りは利食いで、買いは106円ミドルから106円前後まで買い下がって、ストップは105.34-54割れ。割れても104.50-00ゾーンでの買い直しで、このストップは104.81割れ。割れても104.03-35、103.54-60、102.62-98、101.83、101.59、100.46割れをストップに順次買い直しとなる。
NZD円は、98.37まで上値を拡大も現状は上値を抑える形。反発では98.37を前に上げ渋りでは買いは利食いで、売りは98.50や99円越えをストップに売り上がる形。下値は、97.96を前に、下げ渋りでは売りは利食いで、買いは割れるなら止めて、97.09-44ゾーン割れをストップ、更に割れても96.67-79、96.10-30、95.55-76、95.08-27割れをストップに順次押し目買いとなる。