昨晩はドルが上下。一時後退していたFRBの利下げ長期化の思惑が、直近の弱めの米経済指標を受けて、再び後退しているが、これも玉虫色的な状況。相場的には追いかけるのは避けておいた方が無難となる。
本日は、今週注目のECBが政策金利を公表する。間違いなく0.25%の利下げが実施される見通しだが、これは100%織り込みの範囲。焦点は、声明やラガルドECB総裁の記者会見で、次の緩和時期の思惑につながるかだが、恐らく急いで連続利下げとなる可能性は低く、こういった面が確認された場合、ユーロの買い戻しにつながるか注目したい。
経済指標としては、豪4月貿易収支と4月投資用・居住用住宅ローン、スイス5月失業率、独4月製造業新規受注、英5月建設業PMI、南ア第1四半期経常収支、ユーロ圏4月小売売上高と第1四半期就業者数・改定値、加4月貿易収支と5月Ivey購買部協会指数、米国では、4月貿易収支、第1四半期非農業部門労働生産性・改定値と週間新規失業保険申請件数などが発表される。
注目はユーロ圏4月小売売上高や週間新規失業保険申請件数なるが、総じて影響は少なそう。ただ、Jolts求人者数やADPに続いて、週間新規失業保険申請件数が弱い結果となるなら、週末の雇用統計を控えて、更に思惑が広がりそうだ。
戦略としては、ドル円は、157.71から154.55まで調整もこれを維持する形。ただ、上値追いも避けたいところ。上値は、昨日の高値が押さえると買いは利食いや売り狙い。超えるなら売りは止めて、157.47-71、158.50、159.58や160.17をストップに、順次売り直しとなる。下値は、155.69が維持されると売りは利食いで、買っても割れるなら止めて、154.55をストップに、買い下がる形。また割れるケースでは、155.25、153.60、152.80、151.86、151.58、150.80、150.26、149.94を順次ストップに買い場探しとなる。
ユーロドルは、1.0602を維持して、1.0916まで反発も、更なる展開とならず、上値は、1.0916を前に上げ渋りでは買いは利食いで、売っても超えるなら止めて、1.0943、1.0981、1.0996-98をストップに、順次売り場探しとなる。下値は、1.0854や1.0828を前に下げ渋りでは、売りは利食いで買っても、割れるなら止めるか、ストップを1.0788-11割れ。更に割れるケースからは、1.0760、1.0724、1.0674、1.0624-49、1.0600割れをストップに買い直しとなる。
ポンドドルは、下値を1.2300で維持して、1.2818まで反発も更なる展開とならず、上値は、1.2818-23を前に上げ渋りでは、買いは利食いや売り狙い。超えるなら止めて、1.2895、1.2996をストップに、順次売り直しとなる。下値は、1.2743-55を前に下げ渋りでは、売りは利食いで、買っても割れるなら止めて、再度1.2681-84、1.2644、1.2580、1,2503、1.2423-46、1.2300-32割れをストップに順次買い場探しとなる。
一方クロス円では、ユーロ円は、171.56まで一時上昇後、164.02まで下落もこれを維持して、170.89まで再反発も上値を抑える形。上値は、170.02を前に上げ渋りでは、買いは利食いで売っても超えるなら止めて、170.75-89越えをストップ、更に超えても171.56をストップに売り直しとなる。下値は、168.09を前に、下げ渋りでは売りは利食いで、買っても割れるなら止めて、167.32、166.74、165.64、164.02割れをストップに順次買い場探しとなる。
ポンド円は、200.75まで上値を再拡大も、更なる展開とならず、上値は、200.43-65-75を前に上げ渋りでは買いは利食いで、売っても超えるなら止めて、201.15や202.15越えをストップに売り直し場を探したい。下値は197.67や197.21を前に下げ渋りでは、売りは利食いで、買っても割れるなら止めて、196円方向まで慎重に買い下がって、ストップは深めの195.05割れ。割れても194.49-75ゾーン、193.84-05、193円割れ、191.37、190.83-10、190.00-30割れをストップに順次買い場探しとなる
豪ドル円は、上値を104.95まで上値を拡大後、100.46で下値を支えて、104.87まで再反発も現状はこれが上値を抑える形。上値は、104.63-95を前に上げ渋りでは買いは利食いで、売りは超えるなら止めて、105.50や106円越えをストップに売り直しとなる。下値は、102.62を前に下げ渋りでは、売りは利食いで買っても、割れるなら止めて、101.83、101.59、100.46、99.75-94割れをストップに順次買い直しとなる。
NZD円は、96.81まで上値を拡大も、これが上値を抑える形。 上値は、96.86を前に上げ渋りでは、買いは利食いで売っても、超えるなら止めて、再度97.50をストップに売り直したい。下値は、95.25-27を前に下げ渋りでは、売りは利食いで、買っても割れるなら止めるか、95.08割れをストップ買い下がり。更に割れても94.15-16や93.70割れをストップ、更には93.15-49ゾーン、92.47、91.19や90.82をストップに押し目買いとなる。