昨晩の海外市場は、主だった米経済指標の発表もなく、総じて揉み合い気味の展開に留まった。ただ、米10年物国債利回りは、4.451%から4.398%まで低下したが、ドル売りは限られた。尚、ウォラーFRB理事は「利下げには良好なインフレがあと数カ月必要、追加利上げは恐らく不要だろう」、ボスティック・アトランタ連銀総裁は「第4四半期前の利下げはないだろう」、バーFRB副議長は「以前に考えられていたよりも長期間、引き締めを維持する必要がある」との見解を示した。一方ユーロ圏では、ナーゲル独連銀総裁が「6月の利下げがその後の会合でも利下げを行うことを意味するものではない」と述べている。
ドル円は、155.43から155.85まで下落後、156.26まで反発、ユーロドルは、1.0875から1.0843、ポンドドルは1.2687から1.2727で上下の動きに留まった。
一方クロス円では、ユーロ円が169.90から169.22、ポンド円は198.85から198.27、オージー円は104.41から103.97、NZD円は、95.43から95.09まで利食いに押され、カナダ円は、加4月消費者物価指数が、4カ月連続で鈍化を示したことで、114.83から114.16まで売りに押された。