昨晩は、揉み合い気味の展開に留まった。
本日は、日銀金融政策決定会合の結果が、最大の焦点となるが、現状、日銀が掲げる「物価と賃金の安定的な上昇」を確認するには、春闘の結果を見る必要があり、政策の据え置きが想定されており、サプライズがなければ影響は限られそう。
注目は、日銀展望レポートにおける物価見通しの引き上げや植田日銀総裁の記者会見となるが、特に植田総裁が、「粘り強く金融緩和政策」を続ける姿勢を示せば、またぞろ投機筋中心に円売りが強まるリスクは留意しておきたい。
経済指標としては、豪12月NAB企業景況感・企業信頼感指数、日本の12月スーパー販売額、英12月公共部門純借入、加12月新築住宅価格指数、ユーロ圏1月消費者信頼感・速報値、米1月リッチモンド連銀製造業・総合指数、NZ第4四半期消費者物価などが発表される。
注目としては、ユーロ圏1月消費者信頼感は、強い結果が見えた場合、ECBの早期利下げ期待に水を差しそう。米1月リッチモンド連銀製造業・総合指数は、強弱次第も影響は限られそう。また、NZ第4四半期消費者物価は、弱めの予想が想定されているが、既に織り込みもあって、逆の反応には留意しておきたい。
その他、今週も米国債の入札が本日からスタートするが、入札週は長期金利が上昇し易いことは、注目したい。
戦略としては、ドル円は、日銀の結果で荒れた展開に注意。上値は、直近高値の148.80が押さえると売り狙い。超えるなら止めて、149.67-75、150.00や150.78越えをストップに売り直し場を探したい。一方下値は、147.56-62を前に、下げ渋りでは利食い優先で、買っても割れるなら止めて、147.00-10ゾーン、146.28、145.58、144.36、143.65や143.42をストップとして、押し目では買い場探しとなるが、こういった下落では、反発があれば、しっかりと利食いながらの対応となる。
ユーロドルは、1.1139で上値を抑えられて、調整が1.0845まで拡大も、どうにか維持する形。揉み合いが続いているが、下値は1.0845-47が維持されると買っても、割れるなら止めて、再度1.0767-73割れをストップに買い直し。上値は、1.0910が押さえると利食い、売っても越えるなら止めて、1.09ミドルから売り場探し。このストップは1.0996-98越え。超えても1.1000-50での売り狙いで、1.1085越えをストップ、更に超えても1.1139や1.1150越えをストップに売り直しとなる。
ポンドドルも1.2828で反発が限定されて、下落が1.2597まで拡大も、現状はこれが下値を守る形。下値は、1.2638-62をストップに押し目買い、割れるなら止めて、再度1.2597をストップに買い直し。更には1.2500割れをストップに買い直しとなる。上値は、1.2733-70を前に上げ渋りでは利食いで、売ってもストップは1.2786越え。超えても1.2828、1.2885や1.2996越えをストップに売り直しとなる。
一方クロス円では、ユーロ円は、 161.86まで上値を拡大。ただ、上値追いは厳しく、161.86-162.25越えをストップに売り狙い。下値は、160.64-75ゾーンが維持されると利食いで、買っても割れるなら止めて、再度159.92-98ゾーンをストップ、更に159.24-32、158.54、157.73、157.20、156.64などを順次ストップに、買い下がってみる形となるが、こういった下落では、反発があればしっかりと利食いながら対応したい。
ポンド円も、188.94まで上値を拡大。ただ、こちらも上値追いは避けたい。上値は、188.94が押さえると利食い、また越えをストップに売場探し。下値は、187.37-42が維持されると売りは利食いで、買っても割れるなら止めて、186.86-187.04ゾーンの維持では利食いや買い狙い。更に割れても185.81-88、184.95。184.38、182.75割れをストップの順次買い直しを検討したい。
豪ドル円は、反発が97.89まで拡大も、上値が抑えられる形。上値は、97.89-98.11ゾーンを前に上げ渋りでは利食いや売り狙い。超えても98.55-59をストップに順次売り場探し。下値は、96.59-65を前に、下げ渋りでは利食いや買い狙い。割れるなら止めて、再度96.15割れをストップ。更に割れても95.85、95.48、94.57-73、93.73割れをストップに順次買い直しとなる。
NZD円は、下値を88.64で維持して90.99まで上値を再拡大も、上値が押さえられる形。上値は90.81-99を前に上げ渋りでは利食いや売り狙い。超えても91.08や91.52をストップに順次売り場探し。下値は、89.90を前に下げ渋りでは利食いで、買いも割れるなら止めて、再度ストップを89.69、89.00、88.47-64、87.68-85ゾーン割れをストップに順次買い直しとなる。