昨晩の海外市場は、米財務省が発表した四半期定例入札の規模が、2年ぶりの水準となるも予想を下回ったこと、10月ADP全米雇用報告やISM製造業景況指数が、弱い結果となったことで、米10年物国債利回りが、4.734%まで大きく低下、ドルの上値を抑えた。また、注目のFOMCでは、政策金利が市場予想通り据置かれ、声明では「委員会の目標の達成を妨げる可能性があるリスクが生じた場合、委員会は金融政策の姿勢を適切に調整する準備がある」と利上げスタンスの継続を示唆したが、前回の声明文の内容から大きな変化がなかったことで、ドル買いは限定された。
また、パウエルFRB議長は、「2回利上げを見送ったからと言って、次回以降利上げがないとは言えない」としたが、「利上げサイクルの終わりに近づいている」とも発言、総じてハト派と捉えられたことで、NY株価3指数が堅調に反発、リスクオフの動きは広がっていない。
ドル円は、150.66まで下落した。東京午前に、神田財務官が円買い市場介入に関して、「スタンバイです」と述べたが市場はほとんどこれを無視した。またユーロドルは、1.0578から1.0517まで下落後、1.0574まで再反発、ポンドドルは、1.2096から1.2165で上下した。
一方クロス円では、ユーロ円は159.07、ポンド円は182.95、カナダ円は108.67まで売りに押され、オージー円が96.51、NZD円は88.37まで買い戻された。