昨晩の海外(2023/10/21)

金曜日の海外市場は、主だった米経済指標の発表のない中、米10年物国債利回りが、4.991%から4.895%まで低下したことなどから、ドルは軟調気味となったが、NY株価3指数が軟調に推移、週末を前に総じて動意に薄い展開に留まった。尚、ブラックアウト期間を前に、ハーカー・フィラデルフィア連銀総裁が「しばらくは高金利を維持することに大きく賭けたい」、ボスティック・アトランタ連銀総裁が「インフレ率はかなり低下しており、今後も続くはず」、ローガン・ダラス連銀総裁は「景気抑制的なスタンスを継続することが重要」、メスター・クリーブランド連銀総裁は、「あと1回の利上げは自身の見解と一致」、「FRBは利上げサイクルのピークかそれに近い状態にある」と発言、米下院議長選では、ジョーダン下院司法委員長が、3回目の投票でも当選に必要な票を得られていないが、影響は見えていない。
 ドル円は、植田日銀総裁の「粘り強く金融緩和、賃金上昇を伴う2%の物価目標実現を目指す」との発言もあって、149.99まで上昇後149.80を下値に揉み合い、ユーロドルは1.0604、ポンドドルは1.2171まで値を上げた。
 一方クロス円では、ユーロ円は158.34から158.93で揉み合い、ポンド円は181.30から182.38まで反発、オージー円は94.42から94.81、NZD円は87.19から87.50のレンジでの推移に留まり、カナダ円は109.17から109.68で堅調に推移した。