FXで自動で損切りする方法は?特徴や損を小さくするコツについて説明

損切りとは、FXで重要なリスクコントロール方法の1つです。また自動的に損切りできる方法を活用することで、常にFXの画面を注視できない人でも、想定外の値動きをしたときのリスクを一定の範囲内に抑えられます。この記事では、FXの損切りとは何か?損切りが重要な理由や、自動で損切りができるメリット・デメリットについて解説しています。FXで損失を抑える方法を知りたい人は参考にしてください。

インヴァスト証券のトライオートFXは売買条件を設定するだけで、自動的に売買が繰り返されるため、チャートパターン分析が苦手な初心者でもFX取引で利益が狙えます。自分でトレードルールを設定するのが難しいときは、あらかじめ用意されている売買条件のなかから
選ぶことも可能です。


FXの損切りとは

損切りとは損失が発生しているポジションを決済して、損失を確定させることを言います。自らの手で損失を確定させるのは、損失の拡大を防ぐためです。

FXトレードはどれだけ勉強や経験を積み重ねたとしても、100%値動きを予測することはできません。そのため万が一予想に反する値動きをした場合、損切りで損失の拡大を防ぐことは、重要なFXの戦略の1つです。

FXで損切りが重要な理由

FXで損切りが重要なのは、ロスカットによる意図しない決済を防ぐためです。

FXにおけるロスカットとは、FXトレードで口座資産に対する含み損一定以上の割合となった場合に、投資家の含み損がこれ以上拡大しないよう、FX会社が強制的にポジションを決済する仕組みのことです。

ロスカットは本来、投資家の資産を守るセーフティネットの役割を果たすものですが、ロスカットが発動されると大きな損失が生じる可能性があります。

FXで自動で損切りする方法

損切りは為替レートの値動きを見ながらリアルタイムで行うこともできますが、逆指値注文を使って自動で損切りすることも可能です。

逆指値注文とは、現在よりも不利なレートになったときに買い、あるいは売り注文を入れる注文方法です。

【事例1】
例えば1ドル100円のときに、1万通貨の買い注文をしたものの、予想に反して90円まで円高が進行してしまいました。この時点で決済すると本来は10万円の損失が発生してしまいます。

しかし注文時に98円で「売り」の逆指値注文を入れておけば、98円の時点で決済されるため、損失が2万円で抑えられます。

【事例2】
逆に1ドル100円のときに、1万通貨の売り注文をしたものの、予想に反して110円まで円安が進行してしまいました。この時点で決済すると本来は10万円の損失が発生してしまいます。

しかし注文時に102円で「買い」の逆指値注文を入れておけば、102円で決済されるため、損失が2万円で抑えられます。

FXで自動で損切りするメリット

FXで自動で損切りするメリットは、ボラティリティ拡大局面でリスク回避ができる点です。ボラティリティとは価格変動の大きさを表す言葉で、その通貨や資産の価格変動が大きい状態を「ボラティリティが大きい」、逆に価格変動が小さい状態を「ボラティリティが小さい」と言います。

ボラティリティが大きい局面では、大きな利益が狙えますが、下落したときは大きな損失を被る可能性もあります。逆指値注文で損切りラインを入れておけば、仮にFX画面を見ていなくても、一定額まで含み損が拡大した時点で損切りが行われるため、それ以上の損失の拡大を防ぐことができます。

FXで自動で損切りするデメリット

FXで損切りするデメリットは、損切り注文が執行された直後に価格が戻ってしまうことがある点です。

前述の事例1の例で説明します。

事例1では1ドル100円のときに、1万通貨の買い注文をしたものの、円高になりましたが98円で「売り」の逆指値注文を入れておいたため、98円で決済され、損失が2万円で抑えられました。

しかしこの後、仮に為替レートが98円から円安に反転した場合、デメリットになると考えられます。なぜなら逆指値注文を入れていなければ、反転して含み益が生まれていたかもしれないからです。

またボラティリティが大きい通貨は、損切り注文を入れてもすぐに損切りラインに達してしまい、損失を積み重ねてしまう可能性があります。リスクコントロールという観点では損切り注文を入れておくことは有効ですが、ボラティリティが大きい通貨の場合は、高レバレッジの取引を避ける等、追加の対策をしておいた方が良いでしょう。

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OCO注文で損切りするのもひとつの手

OCO注文を活用して、自動で損切りする方法もあります。OCO注文とは「One Cancels the Other」の略で、同時に2つの注文を出し、片方が成立すると、もう片方の注文が自動的にキャンセルされる注文方法です。

具体的には1ドル100円のときにOCO注文で買い注文を出し、仮に101円に上がった場合、または、99円に下がった場合いずれかで約定され、もう一方の注文はキャンセルとなります。

OCO注文は主に決済に活用されます。1ドル100円で買いポジションを持つと同時に、101円の指値注文と、99円の逆指値注文を入れておきます。
こうしておけば、101円まで円安が進めば利益確定され、仮に円高になったとしても99円で損失が確定し、それ以上損失が拡大する心配がありません。

メリット

OCO注文のメリットは主に次の2点です。

  • リスクコントロールができる
  • 自動的に決済ができる

OCO注文を損切りに活用することで、FXにおけるリスクコントロールができるようになります。またあらかじめ損切り注文を入れておけば、常に画面を見ていなくても自動的に損切り注文が執行されます。

仕事中でFX画面が確認できない時間帯に著しい価格変動があったとしても、OCO注文しておけば大きな損失は回避できるでしょう。

デメリット

次にOCOのデメリットについても紹介します。

  • トレンド中でも決済されてしまう
  • 一部決済はできない

OCOは利益確定の注文も出せますが、利益確定ラインとして定めた価格がまだトレンドの途中だったような場合、利益をとりこぼしてしまうかもしれません。

またOCO注文は買いポジションとして保有していた1万通貨のうち、5,000通貨のみを決済するといった注文方法はできません。柔軟な売買をしたいときは、注文時点で取引単位を小さくしておく必要があります。

FXで大きな損を出さないためのポイント

FXで大きな損失を出さないために、大きなポジションを持たないこと、また定期的に損切りルールを見直すように心がけましょう。各ポイントについて詳しく解説します。

大きなポジションを持たない

大きな損失を出したくないときは、1,000通貨といった比較的小さい取引単位で取引をするようにしましょう。
仮に米ドル円の通貨ペアで1ドル100円でドルを購入した後、円高で99円となった場合、1,000通貨で取引していれば1,000円の損失ですが、10万通貨で取引していると損失は10万円になります。

定期的に損切りルールを見直す

損切りラインは定期的に見直しが必要です。なぜなら為替相場はトレンド局面やレンジ相場、ボラティリティが大きい局面等絶えず変動しているからです。

損切りルールは、相場の状況を見て定期的にリニューアルしていきましょう。

まとめ

損切りとは、含み損が出ている状態でポジションを決済して、損失を確定させることです。損切りの活用によって、予想に反した値動きをした場合でも、損失の拡大を防げるようになります。また逆指値注文やOCO注文を利用して、自動的に損切り注文を出すように設定することも可能です。

このようにFXの注文方法の中には、一定価格になったら自動的に注文を出すこともできます。

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選ぶことも可能です。