今日の裏読み、表読み(2023/09/20)

昨晩もFOMCを控えて、様子見ムードに留まったが、本日は注目のFOMCの結果が公表される。
 一応コンセンサスは、据え置きとなっており、もし利上げがあればサプライズとなるが、恐らく慌てることはなさそう。一方今回は同時にFRBメンバーの経済見通しやFOMCメンバーのFF金利見通しが発表される。前回今年のターミナル・レートが0.50%引き上げられたことがサプライズとなったが、一応7月の利上げで、今年後1回の利上げが想定されている。この辺も11」月の利上げでコンセンサスができているが、注意は2024年末のターミナル・レートの見通しで、こちらがもし、引き上げられるようなことがあると、来年の利下げの見通しが後退しそう。また、今回初めて、2025年度分が公表さるが、恐らく2024年度よりは、低い数字となるとしても、相対的に高い数値が示された場合、ドル買いを煽りそうだ、ドット・チャートに、特に変化がなければ無難に終わるだろうが、少なくともパウエルFRB議長の定例記者会見と合わせて、よりハト派的となる可能性は大分低く、やはりリスクは強気となるケースで、その場合高止まりが続く米長期金利の一段高のリスクには十分注意しておきたい。
 経済指標としては、NZ第2四半期経常収支、日8月通関ベース貿易統計、豪8月先行指数、独8月生産者物価指数、英8月消費者・小売物価指数、南ア8月消費者物価指数と7月小売売上高、ユーロ圏7月建設支出、米MBA住宅ローン申請指数などが発表される。
 大きな材料に薄く、FOMCの結果を控えて、指標での相場の反応は限定されそうだが、英MPCを控えて、英8月消費者・小売物価指数の強弱次第で、ポンドが一定の動きを示す可能性は留意しておきたい。

 戦略としては、ドル円は、調整を145.91で維持して、147.95まで上値を拡大も、揉み合いの展開。ただ、高値圏を維持しており、一定のパワーが溜まっている可能性もあり、FOMCの結果次第で148円トライもありそう。問題はつけた後の動きとなるが、慎重に148.50や149.00越えをストップに、売り場を探してみたい。ただ、ターゲットは、下げが甘ければ買い戻しながらとなるが、147円後半や147.34-56が維持されると利食い優先で、買ってもストップは147円割れ。また割れるケースがあれば、146.00-50ゾーンでは利食いや買い下がりで、このストップは145.91を割れ。割れるケースでは、145円ミドルまで買い下がって、ストップは145.31割れとなる。ただ、こういった下落では、反発が直前の高値で抑えられるなら利食いを優先しておきたい。
 ユーロドルは、下値を1.0632まで下値を拡大もこれを維持する形。ただ、上値追いも厳しく、上値は1.0718-25、1.0762-69と利食いや売り狙いで、このストップは1.0809越え。ターゲットは、1.0632-55が維持されると利食いや買い狙いで、割れるなら止めて、1.0437をストップに、値幅を取って慎重に買い下がりとなる。ただ、こういった買いのターゲットは、その直前の高値が押さえると利食いを優先しながら対応したい。
 ポンドドルは、一時1.2370まで下値を拡大。ただ、今週の英MPCを前に、ショート・カバーも出易く、突っ込み売りは出来ない。早期は1.2368-70が維持されると買い狙いだが、割れるケースも想定して、1.23割れをストップに買い下がりが無難となりそう。ターゲットは、1.2425-46が押さえると利食いやこれをストップに売り狙い。超えても1.2512を前に上げ渋りでは利食い優先で、売り狙いは1.2588をストップ、超えても更に1.2600-20では売り直して、このストップは1.2643越えとなるが、こういった売りのターゲットは、その直前の安値が維持されると利食い優先となる。
 一方クロス円は、まちまちの展開だが、総じて上値追いは避けたい。ユーロ円は、11-14日の安値を維持して反発。上値は19日や14日の高値が押さえると、13日の高値をストップに売り狙い。下値は、18日の安値維持では利食いで、割れるケースからは、11-14日の安値をストップに買い場探しとなる。ポンド円は、どうにか15日の安値を維持する形。突っ込み売りは出来ず、15-19日の安値が維持されると押し目は買っても、19日や15日の高値、13-8日の高値が押さえると利食いやこれをストップに売場探し。超えても9月6日や8月31日の高値をストップに売り直しとなる。一方オージー円やNZD円は堅調な反発も上値追いは出来ずに、早期は19日の高値が押さえると売り場探しも、下げが甘ければ買い戻しで、下げても9月8-12日の安値維持では利食いや買い狙いとなるが、反発ではしっかりと利食いながらの対応となる。