昨晩も様子見ムードが続く中、円の軟調な動きが目立つ形となった。
ただ、日本の国債利回りは確実に上昇傾向にあって、介入警戒感が残る中、上値追いは引き続き避けておきたい。
経済指標としては、NZ8月食品価格指数、日本の7-9月期四半期法人企業景気予測調査、8月国内企業物価指数、英国では、7月月次GDP、7月鉱工業・製造業・建設部門生産、7月貿易収支、ユーロ圏7月鉱工業生産、米国では、8月消費者物価指数とクリーブランド連銀・消費者物価指数などが発表される。
注目は、米消費者物価指数で、基本指数は前回より強い予想となっているが、一方でコア指数は落ち着きが見える形。あくまで予想対比だが、想定ほど強くない場合には、9月のFOMCでの据え置き予想は変わらず、直近買われているドルに巻き戻しのリスクが残ることは、留意しておきたい。
その他軟調気味なNY株価、30年物国債入札を受けた米長期金利の動向には、引き続き注意を払っておきたい。
戦略としては、ドル円は、147.87が上値を抑え、145.91まで調整もこれが維持される形。引き続き日足のエリオット波動から短期第5波の高値付きの可能性があって、147.25-80の週初のギャップでは売り上がって、ストップは147.87越え。ターゲットは、146.50-80ゾーンが維持されると利食いで、買いはこういった位置から146円まで買い下がって、ストップは145.91を割れ。割れるケースでは、145円ミドルまで買い下がって、ストップは145.31割れとなる。ただ、こういった下落では、反発が直前の高値で抑えられるなら利食いを優先しておきたい。
ユーロドルは、下値を1.0686まで下値を拡大もこれを維持する形。ただ、上値追いは厳しく、ストップを1.0809越えにおいて売り場探し。超えても1.0882をストップ、更には1.0945をストップに売り直しとなる。ターゲットは、1.0700-20が維持されると利食いで、こういった位置での買いは、1.0686-97をストップ、また割れても、1.0635割れをストップに買い下がりとなる。
ポンドドルも、1.2444まで下値を拡大もこれを維持する形。1.2444と1.2548の次のブレイクが焦点となるが、ブレイクがあるまでは上下の動きで逆張りから、軽く利食う形を想定したい。下値は割れても1.2368をストップに買い直しとなる。上値は越えても1.2588をストップ、超えても更に1.2600-20では売り直して、このストップは1.2643越えとなるが、こういった売りのターゲットは、その直前の安値が維持されると利食い優先となる。
一方クロス円は、総じて6-7日の高値が上値を抑えて調整も、11日の安値が維持される形。上値追いは出来ず、6-7日の高値をストップに売場探しから、ターゲットは、11日の安値を前に下げ止まりでは利食いで、また買いもこれをストップに検討しながら、反発があればしっかりと利食いながらの対応となる。また、割れてもユーロ円は8月4日の安値、ポンド円は8月3日の安値、オージー円は8月18日の安値、NZD円は8月21日の安値を睨んでの対応となるが、買っても反発ではしっかりと利食いながら対応したい。