今日の裏読み、表読み(2023/09/06)

昨晩のドルの堅調が続いた。ただ、直近の米GDPや雇用統計などの弱い結果を見る限り、整合性に疑問が出ることは、留意しておきたい。
 金融政策としては、カナダ銀行が政策金利を公表する。想定は据え置きであり、これ自体の影響は少ないが、声明などで、今後の利上げの可能性を排除しないとカナダドル相場を支えそうだ。
 経済指標としては、豪8月AIG建設業・製造業指数と第2四半期GDP、独7月製造業新規受注、英8月建設業PMI、ユーロ圏7月小売売上高、加8月景気先行指数、第2四半期労働生産性指数と7月貿易収支、米国ではMBA住宅ローン申請指数、7月貿易収支、8月サービス業と総合PMI・改定値、 8月ISM非製造業景況指数・総合指数と米地区連銀経済報告などが発表される。
 注目としては、豪第2四半期GDPやユーロ圏7月小売売上高などは強弱次第で、一定の影響を与える見通し。ただ、両指標とも弱い結果の方がリスクが高そうだ。米国では、8月サービス業と総合PMI、ISM非製造業景況指数と総合指数の強弱が焦点となるが、現状米長期金利の高止まりが続いており、やはり弱い結果がリスクで、その場合の一時的なドル売りに留意しておきたい。
 要人発言の機会も多いが、アセアンでの日中韓首脳会の影響は限られそうだが、FRB要人発言では、タカ派の発言が続くとドルを支え、英中銀要人の議会証言では、利上げの必要性が協調されるとポンド相場の買い戻しにつながり易いが、一方で改善しないインフレに懸念が示されると、ポンド売りも出易いことは、注意しておきたい。

 戦略としては、ドル円は、147.37を高値に、144.45まで調整もこれを維持して、147.80まで高値を更新、上値追いも厳しく、上値は、148円方向への上昇での売り狙い。ストップは148.50越えなどで対応。ターゲットは、147円前後の維持では買い戻しで、買いもこの位置から買い下がりを検討して、ストップは146.36割れ。割れても146円割れをストップに買い直しとなるが、買い下がるなら145円ミドルまで階差が他って、ストップは145.31割れとなるが、こういった下落では、反発が直前の高値で抑えられるなら利食いを優先しておきたい。
 ユーロドルは、下値を1.0707まで下値を拡大。ただ、突っ込み売りは出来ず、早期は1.0635割れをストップに買い下がりで、ターゲットは、1.0750-70や1.08が押さえると利食いや売り狙い。このストップは1.0809越え。超えても1.0882をストップ、更には1.0945をストップに売り直しとなるが、こういった上昇では、下げ渋りでは利食いを優先しながら対応したい。 
 ポンドドルも、1.2525まで下値を拡大。突っ込み売りは避けて、押し目買いもストップは1.2487割れでの対応。ターゲットは、1.2587が押さえると利食い、売りは1.2600-20と売り上がって、ストップは1.2643越え、超えても1.2713や1.2747越えストップに売り狙い。ただ、こういった売りのターゲットは、その直前の安値が維持されると利食い優先となる。
 一方クロス円は、23日や25日の安値が支え反発も、上昇も30-31日の高値が抑える形。引き続きこの上下をストップに、動きがあれば逆張りをして、しっかりと上下で利食いながら対応したい。