今日の裏読み、表読み(2023/08/17)

  昨晩も米長期金利の上昇や軟調な株価を背景に、ドル買いが続いている。本日も同様な展開が続くかだが、ドル円は高値圏にあって介入警戒感が強いこと、対欧州通貨でも、週末のポジション調整もあって、追いかけるのは避けたい。
 経済指標としては、NZ第2四半期卸売物価指数、日本では週間対外対内証券売買契約等の状況、7月通関ベース貿易統計、6月機械受注と第三次産業活動指数、豪7月雇用統計、ユーロ圏6月貿易収支、米国では、週間新規失業保険申請件数、8月フィラデルフィア連銀製造業景気指数と7月景気先行指標総合指数などが発表される。
 注目としては、NZ第2四半期卸売物価指数や豪7月雇用統計は結果の強弱次第、日本の7月通関ベース貿易統計数は、サプライズ的に赤字幅減らない限りは、影響はなさそうだ。一方米国では、週間新規失業保険申請件数、8月フィラデルフィア連銀製造業景気指数と7月景気先行指標総合指数などの強弱次第で、またぞろ米長期金利が押し上げられるのか注目して対応したい。

 戦略としては、ドル円は、146.41まで上値を拡大。一過性の上昇が続いており、更に円売りが続くかだが、やはり上値追いは避けたい。上値は戻り高値の146.41が押さえることが確認できれば売るか、147円越えをストップに売り狙い。ターゲットは、既に直前の高値145.87が維持されると利食い、割れても145円ミドルなどでは、利食いや買い狙い。このストップは145.11-31ゾーン割れで、また介入がない前提では、144.39をストップに買い直しが検討される。こういった買いのターゲットは、その直前の高値が押さえると利食い優先となる。
 ユーロドルは、下値を1.0872まで下値を拡大、ただ、突っ込み売りは出来ず、下値は1.0834をストップに、慎重に買い場探し。上値は、1.0935が押さえると利食いで、売りは1.0953-60越えをストップ、超えても1.1005や1.1065をストップに売場探しとなる。ただ、こういった反発では、その直前の安値が維持されると利食いとなる。
 ポンドドルは、1.2617まで再下落もこれを維持する形。早期は、1.2767をストップに売り狙い。超えても1.2818、1.2885をストップに売り直しとなる。ターゲットは、1.27前後の維持では利食いで、この位置の買いは、1.2673割れをストップ、割れても1.2617をストップに買い直しとなるが、こういった下落では、その直前の高値が押さえると利食い優先となる。
 一方クロス円は、引き続きまちまちの展開だが、ユーロ円やポンド円は、上値が直近高値が押さえると売り狙いから、直前の安値維持では利食いや買いとなる。また、豪ドル円やNZD円葉、軟調気味も、突っ込み売りは避けたい。8月8日の安値をストップに、慎重に買い下がって、ターゲットは15-10日の高値を前に、上げ渋りでは利食いで、またこれをストップに売りを狙って、押しが甘ければ、しっかりと利食いながら対応したい。