今日の裏読み、表読み(2023/08/16)

昨日は、米長期金利の高止まりや軟調な株価を受けたドルの堅調が続いたが、若干夏休むムードもあって、揉み合いの動き。本日も相場に一定の動きが出ても、一過性の動きにはつながらない可能性に注目して対応したい。
 金融政策としては、NZ準備銀行の政策金利、7月25-26日開催分のFOMC議事録が公表される。
 NZ準備銀行は、据え置きが想定されており、これは織り込みの範囲となるが、声明などで今後の姿勢に関して、一定の示唆があるか注目されるが、恐らくデーター次第では利上げの可能性を残す見通しで、この面が直近売り込まれているNZドルを相場を支えるか注目したい。一方FOMC議事録では、この時政策金利が引き上げられているが、今後の利上げ姿勢に関しては、はっきりと断言されていない。パウエルFRB議長は、9月は利上げも据え置きもあるとしているが、議事録でよりタカ派の意見が見えると、ドル相場を支えそうだ。
 経済指標としては、豪8月先行指数、中7月住宅価格指数、英7月消費者・小売物価・生産者物価指数、ユーロ圏第2四半期GDP・改定値と6月鉱工業生産、加7月住宅着工件数と6月卸売売上高、米国では、MBA住宅ローン申請指数、7月住宅着工・建設許可件数と7月鉱工業生産・設備稼働率が発表される。
 注目としては、英国物価指数は、再び高止まりが指摘されており、ポンド相場を支えるか、ユーロ圏では引き続き弱めの結果が、ユーロ相場の圧迫要因、米国では、あまり重要指標はなく、結果の強弱での動きは限定されそうだ。
 その他引き続き高止まりが続く米長期金利や軟調な株価の動きにも注目した対応したい。

 戦略としては、ドル円は、145.87まで上値を拡大。一過性の上昇が続いており、更に円売りが続くかだが、やはり上値追いは避けたい。上値は戻り高値の145.87や146.11越えをストップに売り狙い。ターゲットは、145円前後の維持では利食い、割れても144.65-75や144.42が維持されると利食い優先となる。買いは、介入がない場合は、こういった下落でも144円前後から検討となるが、この場合のストップは143.30割れとしたい。こういった下落での買いのターゲットは、その直前の高値が押さえると利食い優先となる。
 ユーロドルは、下値を1.0875まで下値を拡大、ただ、突っ込み売りは出来ず、早期はこれが維持されると買っても、1.0875を割れるなら止めて、再度1.0834をストップに買い直しも検討される。上値は、1.0953-60が押さえると利食いや売り狙い。超えても1.1005や1.1065をストップに売場探しとなる。ただ、こういった反発では、その直前の安値が維持されると利食いとなる。
 ポンドドルは、1.2617まで再下落もこれを維持する形。早期はこれをストップに、押し目買いも、上値は1.2753が押さえると利食いや売り狙い。超えても1.2818、1.2885をストップに売り直し。こういった売りのターゲットは、その直前の安値が維持されると利食い優先となる。
 一方クロス円は、引き続きまちまちの展開だが、上値は直近高値が押さえると売り狙いから、ターゲットは直前の安値維持では利食いや買いも、割れるなら8月3-8日の安値をストップに、慎重に買い下がりとなるが、この買いのターゲットは上げが鈍ければ、しっかりと利食いながら対応したい。