今日の裏読み、表読み(2023/08/07)

主要中銀の政策金利の発表や米雇用統計の結果を受けた相場も、今週はまた米物価指数の発表で、相場の混乱が想定されることは、留意しておきたい。特に既に本格的な夏休み相場入りで、参加者の減少などから、値飛びの激しい展開には注意しておきたい。
 本日の経済指標としては、7月27-28日開催分の日銀金融政策決定会合における主な意見の公表、日本の6月景気先行指数・一致指数の速報値、スイス7月失業率、独6月鉱工業生産、英7月ハリファックス住宅価格、メキシコ7月消費者信頼感指数、米7月雇用傾向指数と6月消費者信用残高などが発表される。
 大きな材料はないが、注目としては、日銀金融政策決定会合における主な意見では、この時YCC上限の柔軟化が発表されており、これに対して審議委員かどういった見解を示しているのか焦点となるが、ただ、これをもって金融政策の変更ではないとのスタンスが維持されると影響は限られそう。また米7月雇用傾向指数は、先週の若干弱い7月非農業部門雇用者数後のドル売り相場に、揺り戻しが出るか注目となれるが、6月消費者信用残高などの弱い結果が、今後の米景気の不安材料となるか注意しておきたい。
 要人発言しては、ボスティック・アトランタ連銀総裁やボウマンFRB理事などのタカ派発言が続く可能性に注意。その他、今週米国債の入札がスタートするが、増額されることで、高止まりの続く米長期金利の動向や弱い展開を示す株価の動向にも、注視して対応したい。

 戦略としては、ドル円は、日銀後の調整を138.07で維持して、143.89まで反発もこれが上値を抑える形。突っ込み売りは避けたいが、142.26-36方向への上昇では売り狙いで、ストップは142.84-885越え。ターゲットは、141.55が維持されると利食いや買いも、割れるなら止めて、140.90-15ゾーンの日足の基準線や転換線での買い狙いで、このストップは140.69割れで対応したい。ただ、こういった買いのターゲットは、その直前の高値が押さえると利食いを優先しながらの対応となる。 
 ユーロドルは、下値を1.0912まで下値を拡大もこれを維持する形。ただ、上値追いも厳しく、1.1042-48が押さえると売り狙い。更に超えても1.1150をストップに売り直しとなるが、ターゲットは、1.0946-64ゾーンが支えると利食いで、この位置の買いのストップは1.0912割れでの対応となるが、こういった買いのターゲットは、1.1042-48が抑えると利食いを優先したい。
 ポンドドルは、1.2617まで下落もこれを維持する形。ただ、上値追いは厳しく、早期は、1.2773-00が押さえると売り狙い。超えても1.2885や1.2996をストップに売り直しとなる。ターゲットは、1.2703-16が維持されると利食いで、この買いのストップは1.2689割れ。更に割れても1.2717をストップに買い直しとなるが、こういった買いのターゲットは、1.2773-00が押さえると利食い優先となる。
 一方クロス円は、まちまちの動きも上値を一旦つけた感じが強く、突っ込み売りは避けなければならないが、戻りがあれば慎重に直近高値をストップに売り狙いとなる。ターゲットは、3日や4日の安値が維持されると買い戻しながら、また買いは深押を期待して、こういった位置を割れるなら、28日の安値をストップに、慎重に買い下がりとなるが、この買いのターゲットは上げが鈍ければ、しっかりと利食いながら対応したい。