金曜日の海外市場は、米11月雇用統計で非農業部門雇用者数は+22.7万人と予想の+20.0万人を上回り、平均時給や12月ミシガン大学消費者信頼感指数・速報値も予想より強い内容となったが、米10年物国債利回りが4.197%から4.130%まで低下、市場はドル売りで反応した。ただ、ボウマンFRB理事が「インフレのリスクは依然として顕著」などと述べたことが、ドル相場を支えた。尚CMEのFF金利先物の12月の利下げ確率は、一時91%まで急上昇した。市場では、米雇用統計の結果が、利下げ予想を覆すほどの内容ではないとの見方が広まった模様。
ドル円は、150.70から149.37まで一時売りに押され、ユーロドルは、1.0630まで反発後、ベラルーシのルカシェンコ大統領が新たな中距離弾道ミサイルシステム提供を要求したことに対して、プーチン大統領が「配備は可能」と発言したことで、地政学リスクに対する懸念から1.0544まで売りに抑され、ポンドドルも1.2812から1.2722まで値を差挙げた。
一方クロス円では、ユーロ円は159.58から158.10、ポンド円は192.38から190.73、オージー円は96.81から95.533、NZD円は88.17から87.38、カナダ円は107.32から105.83まで利食いに押された。