米大統領就任式の予定など(2025/01/18)

2025年1月20日
 ドナルド・トランプ氏は第47代アメリカ合衆国大統領として2度目の就任式を迎える。尚当日は厳しい寒波(氷点下5度以下)が予想されており、式典は40年ぶりに屋外ではなく、ワシントンDCの連邦議会議事堂内のロトンダで開催される予定。 ただ、この日米国市場は、キング牧師誕生日で休場となる。
 (尚以下は、現在知り得る情報をもとに作成したものです。変更される可能性や情報が誤っている可能性があることは留意して共用して頂ければと存じます)

主なスケジュール:
〇東部標準時正午(日本時間21日午前2時~)
 副大統領に選出されたJDバンス氏が宣誓、続いてトランプ氏が大統領就任の宣誓を行う。

〇宣誓後(日本時間21日午前3時~)
 トランプ大統領が就任演説を行い、その後議会指導者や招待客と共にナショナル・スタチュアリー・ホールでの就任昼食会に参加する。

 (参加予定者)
 前大統領のジョー・バイデン氏、元大統領のビル・クリントン氏、ジョージ・W・ブッシュ氏、バラク・オバマ氏、元ファーストレディのヒラリー・クリントン氏とローラ・ブッシュ氏。一部の民主党議員は、式典を欠席する意向を示している。

〇午後(日本時間21日午前5時~)
 伝統的な就任パレードは、寒波の影響で、一般にも開放された「キャピタル・ワン・アリーナ」に場所を移して実施される。トランプ氏は、昼食会後に参加する。

〇(日本時間21日午前9時~)
 ワシントン市内の複数か所で「祝賀ダンスパーティー」が始る。トランプ夫妻も参加する見通し

 *注目の大統領令の署名は、早ければ昼食後のパレード参加までの間に行われる見通し。その場合21日日本時間午前4時以降(?)に情報が伝わる可能性がり、相場のかく乱要因となるので注意しておきたい。ただ、パレード参加後であっても、少なくとも日本時間の21日午前中に情報が伝わって来る見通し。

〇想定される大統領令署名
 トランプ大統領は、25件近い大統領令に就任式当日に署名すると言われている。
 想定される大統領令は以下に関連する内容
 
 ・ 輸入関税の引き上げ
  事前にトランプ氏は、メキシコとカナダからの輸入品に25%、中国からの輸入品に10%の関税を課すと表明しているが、その後の情報は錯そうしている。政権発足後すぐに『緊急事態宣言』を出し、全世界一律に付加関税を課すことを検討、「外国歳入庁」の創設を検討するとの報道もある。
 
 ・ 不法移民の送還プログラム
  史上最大規模の不法移民送還プログラムを実施する大統領令にも署名する予定。

 ・ 暗号資産に関する規制緩和
  ①銀行サービスへのアクセス制限の廃止、②会計ルール「SAB121」の撤廃、③戦略的ビットコイン準備金の創設など。

 ・「メキシコ残留」政策の再導入
   難民申請者が米国の移民裁判所での審理が終わるまでメキシコに留まることを義務付ける政策を再開する方針。

 ・国境の壁建設の再開

 ・出生地主義の廃止
  不法入国者の子どもへの米国市民権付与を廃止する大統領令を発出する考えです。

 ・パリ協定からの再離脱
 
 ・電気自動車(EV)の義務化の終了
 
 ・2021年1月6日の連邦議会襲撃事件の参加者への恩赦

 など

 兎も角21日の東京市場は、一定の混乱となる可能性には注意しておきたい。