昨晩の海外(2025/04/10)

昨晩の海外市場は、中国の米製品に対する追加関税の発表やトランプ政権の追加関税第2弾の発表を控えて、リスクオフの展開も、トランプ米大統領が、「中国に対する追加関税を125%に引き上げる」とした一方、「報復しない国・地域に90日間の関税一時停止を承認」と発言、ベセント財務長官が「中国を除き、相互関税の上乗せ分を90日間停止し、一律10%に引き下げる」と表明したことで、大きくリスク回避の動きに巻き戻しが優勢となった。尚トランプ大統領はSNSで「BeCool! すべてうまくいく」、「今は買いの好機だ」などと投稿、「中国との合意が成立する可能性」、「人々が関税について少し不安を感じ始めていたため、多くの世界的な関税を撤回したが、中国への関税は撤回しなかった」、「これは誰にとっても公平な取引となるだろう」などとも述べている。
 ドル円は、ベッセント財務長官が「強い円は正常」との見解を示したことで、144.00まで下落後148.27まで反発、ユーロドルは、EUが既に報復関税を発表していることで、1.1095から1.0914まで売りに押され、ポンドドルは1.2849から1.2743で上下の動きに留まった。またユーロポンドは、0.8655から0.8537まで売りに押された。
 一方クロス円では、ユーロ円は159.48から162.20まで反発、ポンド円は184.39から189.82、オージー円は86.66から91.26、NZD円は80.20から83.79、カナダ円は101.64から105.10まで買い戻された。