昨晩の海外市場は、米3月シカゴ購買部協会景気指数が予想を上回り、米10年物国債利回りが4.184%から4.257%まで上昇、月末のフローもあってドルを支えた。ただ、トランプ大統領が「相互関税の全ての国々を対象」と範囲限定の観測を否定したことで警戒感が残る形となった。尚バーキン・リッチモンド連銀総裁が「関税により雇用面でリスクが生じる可能性」、ウィリアムズNY連銀総裁は「スタグフレーションには陥っていない」、「適切であれば政策を調整する用意がある」と述べている。
ドル円は148.70を安値に150.26まで反発、ユーロドルは、独3月消費者物価指数が予想と変化はなく、関係者筋の話として「ECB内で、4月金利据え置きを受け入れる用意のあるメンバーが増えている」との報道はあったが買い戻しも限定され、1.0849から1.0784まで下落、ポンドドルは、1.2973から1.2887まで値を下げた。
一方クロス円は株価の下げ止まりを受けて買い戻しが優勢。ユーロ円は161.05から162.48、ポンド円は192.76から194.01、オージー円が93.06から93.94、NZD円は84.65から85.30、カナダ円は103.84から104.53まで値を上げた。