昨晩の海外市場は、米2月住宅着工件数や建設許可件数、2月輸入物価指数が予想を上回ったことで、米10年物国債利回りが4.335%まで上昇も、その後4.268%まで低下したことで、ドル買いも限られた。また、トランプ・プーチン大統領の電話会談において即時の30日間の停戦には合意できず、リスクオンの動きに失望が広がった。尚、トランプ・プーチン大統領の電話会談では、「エネルギーとインフラの30日間の停戦で合意、黒海における海上の停戦、全面的な停戦に関する協議を開始する」ことで一致、中東で協議を即時開始するとされたが、停戦の全面合意には至らなかった。一方ロシア政府は、「紛争の拡大を防ぎ、政治的・外交的手段による解決を目指すためには、ウクライナに対する外国からの軍事支援の完全な停止、および機密情報の提供停止が重要な条件であるべきだ」と指摘している。
ドル円は、149.13を高値に149.10まで売りに押され、ユーロドルは、独連邦議会で財政改革パッケージ案を可決したことで、1.0955から1.0893まで調整後は、このレンジで推移、ポンドドルは、1.3005から1.2951まで下落後、1.3008まで高値を若干更新した。尚フィッチ・レーティングスは、「支出が財政再建や成長の持続的な改善によって相殺されなければ、ドイツのAAA格付けに圧力がかかる可能性」を指摘している。
一方クロス円は、NY株価3指数が上げ渋ったことで、ユーロ円が164.19から163.02まで下落、ポンド円は194.91から193.81、オージー円は95.76から94.78、NZD円は87.38から86.68、カナダ円は105.04から104.18まで利食いに押された。