昨晩の海外(2025/03/13)

昨晩の海外市場は、米2月消費者物価指数が、総じて予想を下回り、ドルの上値を抑えるも、トランプ関税に対してEUとカナダが報復関税を表明、相場には警戒感が残る形となった。米10年物国債利回りは、4.261%まで下落後4.330%まで反発も、その後4.286%に低下幅を限定した。またNY株価3指数はまちまちの展開となり、リスクオンの動きも限定された。
 ドル円は、149.19まで反発後148.11まで一時下落、ユーロドルは、トランプ大統領が「EUの対抗関税に対抗する」と発言したが、一方でウクライナが、米国が提案する「30日間の一時停戦案」に合意する意向を示したことで、と1.0930から1.0876で揉み合い、ポンドドルは、1.2988まで反発後1.2924まで値を下げた後は、このレンジでの推移に留まった。
 一方クロス円では、ユーロ円は163.36まで反発後161.40まで利食いに押され、ポンド円も193.12から191.84、オージー円は93.85から93.20、NZD円も85.18まで反発後84.60まで売りに押された。またカナダ円は、カナダ銀行が政策金利を0.25%引き下げたが想定の範囲。声明で「貿易摩擦の激化と米国による関税の導入により、経済活動のペースが鈍化し、インフレ圧力が高まる可能性」が指摘したが、カナダ政府が、「米国産の鉄鋼とアルミニウムに関税を課す」と発表したことが上値を抑え、103.65から102.87での推移に留まった。