昨晩の海外(2025/03/11)

 昨晩の海外市場は、主だった米経済指標の発表のない中、NY連銀2月調査のおける1年後のインフレ期待が3.1%と前月から上昇、米株価3指数が軟調な展開となり、米10年物国債利回りが4.297%から4.200%まで低下、リスクオフのドル買いや円買いが優勢となった。尚米中首脳会議が6月に向けて開催が調整されている模様。発言としては、トランプ大統領がFOXニュースのインタビューで、景気後退の可能性について聞かれ「経済は過渡期にある」と述べたことが、株価の下落につながっているとの指摘が出ている。一方ユーロ圏では、カジミール・スロバキア中銀総裁が「関税は歴史的に成長を阻害し、インフレ要因」、ナーゲル独連銀総裁は「次回会合の結果について推測すべきではない」と述べている。
 ドル円は、146.64まで下落後147.47まで反発、ユーロドルは、1.0805からユーロ圏3月投資家信頼感指数が前月から改善していたことで1.0875まで反発後、独緑の党がメルツ氏の債務拡大計画を支持しない意向を示したことで、1.0818まで再下落、ポンドドルは、1.2874から1.2947まで反発後1.2861まで下値を拡大した。
 一方クロス円では、ユーロ円は158.90、ポンド円は189.19、オージー円は92.16、NZD円は83.70、カナダ円は101.64まで下落した。