昨晩の海外市場は、欧州中央銀行が政策金利を0.25%引き下げ、声明で「利下げにより金融政策は実質的に制約的ではなくなりつつある」、「理事会は特定の金利経路を事前にコミットしない」と表明、ラガルドECB総裁は、「ECBは漸進的な政策アプローチに移行」となどと話したことで、次回の利下げ思惑が後退したが、ユーロには利食いが優勢となった。また弱い2月のチャレンジャー人員削減予定数を受けて、一時円買いが進んだ、米10年物国債利回りが4.271%から4.344%で揉み合いも、円買いも限られた。米経済指標としては、1月貿易収支が過去最大を記録も、週間新規失業保険申請件数は予想より良い結果となり反応は限られた。尚ラトニック商務長官は、「トランプ大統領は、USMCAの全製品に対する関税を延期する可能性が高い」と発言、シェインバウム・メキシコ大統領「中国製品の一部を自国での調達に切り替える」としており、通商問題の不透明感が続いた。尚トランプ大統領は、「NATO加盟国が防衛費の基準を満たさない場合、米国は攻撃を受けたその国を防衛しない可能性がある」との考えを示したが、反応は限られた。
ドル円は、147.32まで下落後、反発が148.39に限定され、ユーロドルは1.0854から1.0766まで利食いに押され、ポンドドルは、1.2866から1.2919で揉み合いに留まった。
一方クロス円は、NY株価3指数に利食いが強まったことで、一時売りが強まった。ユーロ円は159.13まで下落後、上値を160.72で限定して上下、ポンド円は189.89まで下落後191.52に反発が限定され、オージー円も93.30から94.40は、NZD円は84.54から85.42、カナダ円は、加1月貿易収支や2月Ivey購買部協会指数が強い結果となったが、102.59まで下落後141.18に反発も、このレンジでの推移となった。