昨晩の海外市場は、主だった米経済指標の発表のない中、フォンデアライエン欧州委員長が、「8000億ユーロ規模の欧州再軍備などを発表、メルツ独次期首相が「国防費に対する債務ブレーキを改革し、1%を超える支出を免除する」、「5000億ユーロの特別防衛基金を設立する」と述べ、一部通信社が、ウクライナが「米国とウクライナは鉱物資源協定に署名する予定だ」と報じたことで、リスクオフ相場に巻き戻しが優勢となった。米10年物国債利回りは、4.181%から4.108%まで低下後、4.221%まで反発した。尚FOXニュースは、ホワイトハウスが、ドナルド・トランプ大統領の火曜日の夜の議会合同セッションでの演説のテーマを発表。「アメリカン・ドリームの再生」に焦点を当て、これまでの2期目の成果、経済のために行ったこと、追加の国境安全資金の推進、そして世界平和の計画を強調する予定と報じた。
ドル円は、148.10まで下落後149.51まで反発、ユーロドルは、1.0624まで上昇、ポンドドルも1.2800まで反発した。
一方クロス円では、ユーロ円は157.21から155.59まで下落後158.82まで反発、ポンド円は190.13から188.25まで下落後191.36、オージー円は92.90から91.86まで下落後93.63、NZD円は83.98から83.16まで下落後84.57まで反発、カナダ円は103.43から102.20まで下落後も、カナダが対米関税に対して報復完成を表明していることで103.44に反発が限定された。尚、シェインバウム・メキシコ大統領も「メキシコに対する米国の関税は正当性がない」、「対抗措置を9日に発表する」と表明している。