昨晩の海外市場は、カーター元大統領の国葬・追悼でNY株式市場が臨時休場、債券市場が短縮取引となり、総じて動意に薄い展開となった。米10年物国債利回りは、4.644%から4.691%まで上昇した。尚ハーカー・フィラデルフィア連銀総裁が「不確実性の中で、FRBが少し立ち止まるのは適切」、「2%インフレ目標への回帰には予想以上に時間がかかっている」、コリンズ・ボストン連銀総裁は「現在の見通しでは、利下げには段階的かつ忍耐強いアプローチが必要」、「12月FOMCで利下げを支持したが、ぎりぎりの判断だった」、シュミッド・カンザスシティー連銀総裁は「さらなる利下げは段階的かつデータに基づいて行うべき」、「金利政策は長期的に必要な水準に近い可能性がある」、ボウマンFRB理事は、「選挙後の抑制された需要がインフレリスクをもたらす可能性がある」、「インフレは高止まりしており、上振れリスクがある」と発言している。
ドル円は、157.58まで下落後158.17まで反発、ユーロドルは、ユーロ圏11月小売売上が予想を下回ったが、1.0319から1.0291で上下、ポンドドルは、英長期金利の上昇を背景した英政府の借入コストの上昇=財政懸念で、1.2252まで下落後1.2324で反発を限定した。
一方クロス円では、ユーロ円は163.12から162.38まで一時下落、ポンド円は193.49まで下落後194.72まで買い戻され、オージー円は97.68から98.03、NZD円は88.15から88.60で推移、カナダ円は109.50まで下落後109.92まで反発した。