昨晩の海外市場は、ウクライナが、「ロシア領内に向けて英国製巡航ミサイル・ストームシャドウを発射した」との報道が伝わると、地政学リスクに対する懸念からリスク回避の動きが一時見えたが、米10年物国債利回りは、4.438%から4.338%まで低下後、4.418%まで再反発し、影響は限られた。尚ラムスデン英中銀副総裁が、「更なるデフレ圧力を示唆する証拠が明確になれば、利下げに関して緩やかなアプローチを取らないことを検討する」、クックFRB理事は「労働市場とインフレが予想通りに推移すれば、政策金利を中立に向けて引き続き引き下げることが適切」、「インフレの進行が鈍化し、雇用市場が依然として堅調な場合は、利下げ一時停止のシナリオが考えられる」、ボウマンFRB理事は「利下げについては慎重に進めたい」と述べている。
ドル円は、155.89を高値に一時145.06まで下落、ユーロドルは、1.0507まで値を下げ、ポンドドルは、英10月消費者物価指数の伸びが加速したが、1.2631まで売りに押された。
一方クロス円は、NY株価3指数がエヌビディアの決算発表を控えて様子見ムードが強い中、総じてアジア市場からの利食いが優勢となった。ユーロ円は、163.17まで一時下落、ポンド円は196.13、オージー円は100.58、NZD円は90.96、カナダ円は110.67まで一時売りに押された。