昨晩の海外(2024/11/15)

 昨晩の海外市場は、米10月卸売物価指数が、前月比は予想の範囲に留まるも、前年比で予想を上回り、加えて週間新規失業保険申請件数も予想よりも強い内容となったことで、米長期金利の上昇を背景にドル買いを強めるも、その後長期金利の低下を背景に、一時ドルに売り戻し。ただ、パウエルFRB議長が、「経済が好調な中、我々は慎重に決定を下すことができる」、「経済はFRBが利下げを急ぐ必要性を示唆せず」、「政策をより中立的な水準に移行する。事前に設定された道筋はない」と述べたことで、米長期金利の上昇を背景に、再びドル買いを強めた。米10年物国債利回りは、4.483%まで上昇後、4.390%まで低下も、4.457%まで再反発した。
 ドル円は、156.24まで反発後、155.52まで下落後、156.42まで上値を拡大、ユーロドルは、デギンドスECB副総裁が「インフレはかなり低下してきた」と発言したことで、1.0496まで一時下落も、10月開催のECB理事会・議事録で、「長期的なインフレ見通しに対するリスクは再び上振れ傾向にある」、「全体的には抑制された利下げサイクルになると予想」、「特定の金利経路について事前に約束すべきではない」と示されたことで、1.0583まで反発したが、上値が押さえられ、ポンドドルも、1.2630まで下落後、一時1.2721まで反発に再度売りに押された。
 一方クロス円では、ユーロ円は、163.81まで下落後164.98まで反発、ポンド円も197.08から198.25まで一時値を戻し、オージー円が100.69から101.18で上下、NZD円も91.29から91.71で揉み合い、カナダ円は111.53を高値に110.97まで利食いに押された。