昨晩の海外市場は、主だった経済指標の発表のない中、原油価格の上昇や長期金利の上昇を背景に、NY株価指数やナイトシフトの日経平均先物が軟調な展開となり、リスクオンの動きの反動の展開となった。米10年物国債利回りは、4.033%まで上昇したが、ドル買いは強まっていない。尚、カシュカリ・ミネアポリス連銀総裁が「リスクのバランスは雇用増加の方向にシフトしている」、「米国経済は全体的に回復力がある」、「インフレ再燃の兆候は見られない」などの発言が伝わったが反応は見えていない。
ドル円は、 加藤勝信財務相兼金融担当相の「急激な変動は企業活動にもマイナスで、国民生活にもプラスにはならない」、三村淳財務官の「投機的な動きを含めて為替市場の動向は緊張感を持って注視していく」との発言もあって、147.86まで下落、ユーロドルは、ユーロ圏8月小売売上高が予想と変化はなく、独8製造業新規受注が弱かったが、1.0954から1.0987まで反発、ポンドドルは、1.3060まで下落後1.3097で反発を限定、小動きに留まった。
一方クロス円では、ユーロ円は162.30、ポンド円は193.35、オージー円は99.85、NZD円は90.50、カナダ円は108.57まで利食いに押された。