昨晩の海外(2024/10/03)

 昨晩の海外市場は、9月ADP全米雇用報告で、民間雇用が+14.3万人と予想の+12.0を上回ったことで、米10年物国債利回りが3.813%まで上昇、ドル買いが優先となった。また、石破首相が植田和男日銀総裁との会談後、「個人的には現在、追加の利上げをするような環境にあるとは考えていない」、「これから先も緩和基調を維持しながら経済が持続的に発展することを期待している」と述べたことをきっかけに円が全面安となった。尚、バーキン・リッチモンド連銀総裁は「経済が予想通りに進展すれば、今年さらに2回の0.25%の利下げは合理的な道筋とみている」と語っている。
 ドル円は、自民党総裁選時の高値を上回り146.51まで上昇、ユーロドルが1.1033、ポンドドルは1.3246まで売りに押された。尚デギンドスECB副総裁が「成長リスクは引き続き下振れ方向」、バスレ・スロベニア中銀総裁が「さらなる利下げはあるだろうが、それはデータ次第」、センテノ・ポルトガル中銀総裁は「インフレはECBの目標に近づいた」と発言したが影響は見られなかった。
 一方クロス円は、海外市場での日経平均株価の反発もあって全面高、ユーロ円が161.88、ポンド円が194.43、オージー円は100.91、NZD円は91.75、カナダ円は108.56まで値を上げた。