昨晩の海外(2024/09/25)

 昨晩の海外市場は、米9月消費者信頼感指数が、2021年8月以来の低水準、8月リッチモンド連銀製造業指数が予想を下回ったことで、米10年物国債利回りが3.808%から3.726%まで低下。ドル売りが優勢となった。またボウマンFRB理事は「インフレが依然として目標を上回っているため、0.50%利下げへの反対は正当化される」、「慎重な利下げペースの方が適切」と述べたが反応は限られた。
 ドル円は、植田日銀総裁の発言から追加利上げを急がない姿勢を示されたことで144.68まで上昇後、143.12までじり安、ユーロドルは、1.1122から1.1181まで買い戻され、ポンドドルは、1.3416まで直近高値を更新した。尚ミュラー・エストニア中銀総裁「10月の利下げは完全に排除できない」、「見通しが維持されるのであれば追加利下げ予測も妥当」、ナーゲル独連銀総裁は「独経済は徐々に勢いを取り戻すと予想」、「金融引き締め政策が経済を冷え込ませている」と発言した。
 一方クロス円は、NY株価3指数が、中国が追加緩和の姿勢を示したことで、堅調な推移となったが、リスクオンの動きは広がらなかった。ユーロ円が161.11を高値に159.97まで下落、ポンド円も163.33から191.98まで値を下げ、オージー円は98.42から99.07、NZD円は90.24から91.10を上下に揉み合い、カナダ円は、107.06まで反発後マックレム・カナダ銀行総裁の「政策金利のさらなる引き下げを予想するのは妥当」との発言もあって、106.35まで一時値を下げた後、反発が106.86で限定された。