金曜日の海外市場は、日銀金融政策決定会合や植田日銀総裁の会見を受けて、円が独歩安。また、米10年物国債利回りが、3.764%まで上昇しドル相場を支えた。尚、ウォーラー理事が、米メディアとのインタビューで「強い経済の維持のため0.50%の利下げが適切な行動と考えた」、「指標が予想通りであれば、FOMCは年内あと2回0.25%の利下げ」、一方でボウマンFRB理事は、「時期尚早な勝利宣言を避けるため、当初の利下げ幅は小さめが望ましいと考えている」、「利下げ幅で意見が一致しないものの、FOMCメンバーと協力することを約束した」と述べた。
ドル円は、植田日銀総裁が会見で、「経済・物価見通しが実現していけば、政策金利を引き上げ金融緩和度合いを調整していくことになる」としながらも「直ちに見通しの確度が高まり、すぐ利上げとはならない」と述べたことで、144.43まで上昇後、143.47で下値を支えて、144.49まで一時上値を拡大、ユーロドルは、ユーロ圏9月消費者信頼感・速報値が、予想より若干強かったことで、1.1182まで反発後1.1136まで下落、ポンドドルは、英8月小売売上高が予想より強く、1.3341まで反発後1.3268まで一時利食いに押された。
一方クロス円では、ユーロ円が161.16、ポンド円は192.00、オージー円は98.32、NZD円は89.96まで反発、カナダ円は、強い加7月小売売上高もあって、106.43まで値を上げた。