昨晩の海外市場は、米7月ADP全米雇用報告や4-6月期雇用コスト指数が市場予想を下回り、FOMCでは政策金利の据え置きが発表されたが、パウエルFRB議長が、記者会見で「委員会の認識では利下げに近づいているが、まだそこには至っていない」とするも、「今回のFOMCでは利下げの是非について真剣に議論が行われた」と述べたことで、米10年物国債利回りが、4.035%まで低下、円買い、ドル売りが優勢となった。尚、7月シカゴ購買部協会景気指数や6月住宅販売保留指数の前月比は予想を上回ったが、前年比では予想を下回り影響は限られた。
ドル円は、日銀による金融政策の正常化が今後さらに進むとの観測を背景に、149.64まで下落後反発が151.26で限定された、149.61まで下値を拡大、ユーロドルは、1.0849まで反発後1.0801まで売りに押され、ポンドドルは、明日の英MPCを控えて揉み合い気味も、1.2856から1.2814までえ下落後、1.2865まで上値を拡大した。
一方クロス円では、ユーロ円は162.02まで下落、ポンド円は192.18から193.99で反発を限定、オージー円は97.40まで下落後98.65まで反発、NZD円も88.70から89.79まで一時反発、カナダ円は、5月月次GDPが予想を上回ったが、108.35の安値から109.46まで反発後108.42まで再び売りに押された。