昨晩の海外市場は、米5月フィラデルフィア連銀製造業景気指数、週間新規失業保険申請件数や4月住宅着工・建設許可件数などが軒並み市場予想より弱い結果となったが、米10年物国債利回りが、4.317%から4.383%まで上昇、前日のドル売りや円買いに巻き戻しが優先した。尚ウィリアムズNY連銀総裁が「当面利下げの必要性はない、現時点で利上げの必要性もない」、バーキン・リッチモンド連銀総裁は「CPIはまだFRBが目指す目標には達していない」、メスター・クリーブランド連銀総裁は「インフレ率が2%に向かうという確信を得るにはさらに時間がかかるだろう」と述べている。
ドル円は、155.53まで反発、ユーロドルが1.0854、ポンドドルは、1.2644まで売りに押された。またデコス・スペイン中銀総裁が「中心シナリオは6月の利下げ」、センテノ・ポルトガル中銀総裁は「6月の利下げ開始期待が高まっている」、カザークス・ラトビア中銀総裁は、「ECBは6月に利下げを開始する見込み」と述べている。
一方クロス円では、ユーロ円は、東京時間の安値167.33から168.90、ポンド円は195.16から196.92、オージー円は102.85から103.82、NZD円は94.20から95.12、カナダ円は113.03から114.15まで買い戻された。