昨晩の海外(2024/03/07)

昨晩の海外市場は、米2月ADP全米雇用報告や1月卸売売上高、1月雇用動態調査が予想より弱い結果となり、米10年物国債利回りが、4.170%から4.081%まで低下、ドル売りが優勢となった。尚、パウエルFRB議長の議会証言では、「年内のいずれかの時点で利下げが適切になる可能性が高い」、「政策金利はサイクルのピークである可能性が高い」、「今年の利下げ回数は景気次第」と述べたが、市場の想定範囲に留まったことで、総じて影響は限られた。 
 ドル円は、149.10まで一時下落、ユーロドルは、ECB理事会を控えてショート・カバーもあって1.0915まで反発、ポンドドルは、ハント英財務相が「2024年と2025年GDP成長率を上方修正」と発表したこともあって、 1.2762まで買い戻された。  
 一方クロス円では、ユーロ円は、162.22から162.96で上下、ポンド円は189.86から190.69で揉み合い、オージー円が98.22、NZD円は91.67まで上昇、カナダ円は、カナダ中銀が政策金利を据え置いたが、マックレムBOC総裁が、「基調的なインフレは持続している」との見解を示したことで、109.95から110.62まで反発した。