昨晩の海外市場は、米9月個人消費支出のデフレーターは市場予想通りに留まるも、個人消費支出とコア・デフレーターがわずかに予想を上回り、週間新規失業保険申請件数が強い結果となったことで、米10年物国債利回りが4.333%まで上昇、一時ドル買いを強めるも、その後発表された10月シカゴ購買部協会景気指数が、大幅に弱い結果となったことで、10年債利回りが4.260%まで低下、ドルに利食いが優勢となった。尚、一部米ニュースサイトが、「イスラエル情報機関が、イランが数日以内にイラクから大規模な報復攻撃を準備している」と報じたが、大きな影響は見えていない。
ドル円は、植田日銀総裁の会見で、「利上げの、時間的な余裕はある」との発言を行わなかったこと、「消費者物価の上昇率が日銀の想定通りなら引き続き利上げを検討する」としたことで、151.92まで下落後、153.05まで一時反発も、その後151.84まで売りに押された。ユーロドルは、予想を上回る10月ユーロ圏消費者物価指数・速報値を受けて1.0888まで上値拡大後、1.0846まで値を下げ、ポンドドルは、1.3000から1.2844まで下値を広げた。
一方クロス円では、NY株価3指数やナイトの日経平均先物が大幅安となってことで、利食いが優勢となった。ユーロ円は164.94から166.36まで反発後165.02、ポンド円は、198.63を高値に195.38までじり安、オージー円は100.51から99.55、NZD円は91.35から90.43、カナダ円は110.07から109.10まで売りに押された。