昨晩の海外(2023/11/22)

昨晩の海外市場は、FOMC議事録の発表を控えて、様子見ムードが漂う中、米10月中古住宅販売件数が、予想より悪化したが、米10年物国債利回りが、4.385%まで低下後4.443%まで上昇し、円買いは限定された。また、FOMC議事録では、「当局者全員が金利について慎重に進めることに同意」、「インフレの進展が不十分な場合、FRBはさらなる引き締めを検討」、「当局者らはインフレ圧力が緩和するさらなる証拠が必要だと指摘」、「多くの当局者は成長への下振れリスクを認識」、「大半の当局者はインフレの上振れリスクを認識」と示されたが、サプライズはなく、総じてドルは、対欧州通貨でまちまちの展開となった。
 ドル円は、147.15を安値に148.59まで買い戻され、ユーロドルは、対ポンドでの売りもあって、1.0901まで下落、ポンドドルは、ベイリー英中銀総裁が「市場はインフレ持続のリスクを過小評価している」、マン英中銀MPC委員が「今は金融政策を更に引き締めることが重要」とタカ派発言が続いたこともあって、1.2559まで一時反発した。尚ユーロポンドは、0.8703まで売りに押された。
 一方クロス円は、NY株式市場が軟調な展開となるも、一時の下落から反発。ユーロ円は161.25まで下落後162.00、ポンド円は、184.47から186.10、オージー円は96.84から97.32、NZD円は、89.36から89.76、カナダ円は、加10月消費者物価指数が、ほぼ予想通りの結果に留まったが、107.24から108.44まで値を上げた。