昨晩の海外(2023/11/01)

昨晩の海外市場は、日銀金融政策決定会合で、YCCの上限を1%目途と運用を柔軟化、植田日銀総裁が「粘り強く金融緩和を続ける方針」と発言、財務省が発表した10月の介入実績が、ゼロであったことなどから、海外投機筋中心に円売りに安心感が広がった。また、米7-9月期雇用コスト指数や8月S&P/ケース・シラー住宅価格指数、コンファレンス・ボードの10月米消費者信頼感指数が予想を上回ったこと、月末のロンドン・フィキシングに向けたフローの影響もあって、ドル買い優勢となった。尚米10年物国債利回りは、4.805%まで低下後4.929%まで反発した。
 ドル円は151.71まで上昇、ユーロドルは、ユーロ圏7-9月期GDPが、前期比マイナスに落ち込み、10月インフレ率が前年比で低下したことで、1.0675から1.0558まで下落、ポンドドルも1.2201から1.2120まで売りに押された。尚ストゥルナラス・ギリシャ中銀総裁は「ターミナルレートに到達したと思われる」、ビスコ・イタリア中銀総裁は「ECBはこれまで急激な利上げを行っており、今後数カ月は慎重な対応が必要」、カザークス・ラトビア中銀総裁が「必要なら利上げに対しての扉は常に開かれるべき」、ナーゲル独連銀総裁は「金利は長期間、高水準に維持される必要」、デギンドスECB副総裁は「今日発表されたインフレ率は良いニュース」と述べている。
 一方クロス円は、NY株価3指数が反転したこともあって全面高、ユーロ円が160.85、ポンド円は184.26、オージー円は96.17、NZD円は88.34、カナダ円は109.35まで上昇した。