昨晩の海外(2023/10/20)

昨晩の海外市場は、パウエルFRB議長の発言を受けて、米長期金利が上下したが、総じてポジション調整的なドル売りが優勢となった。米10年物国債利回りは、パウエルFRB議長が利上げに対して慎重な姿勢を示し、地政学リスクにも言及すると4.983%から4.902%まで低下も、その後「現在の政策が引き締め過ぎでないことは明らか」、「現時点でのリスクは依然として高いインフレ」と発言したことで、2007年7月以来の4.996%まで上昇、ただこれもパウエルFRB議長が「利回りの上昇は利上げの必要性低下を意味し得る」と述べたことで上げ渋った。米経済指標としては、週間新規失業保険申請件数や9月中古住宅販売件数が、予想より強かった一方、失業保険継続者数は増加、10月フィラデルフィア連銀製造業景気指数や9月景気先行指標総合指数が、予想を下回り影響は限られた。尚本日もNY株価3指数が軟調な展開となったが、リスクオフの動きは広がらなかった。
 ドル円は、149.94から149.67で上下、ユーロドルは、1.0528から1.0616まで反発、ポンドドルも、1.2090から1.2192まで買い戻された。
 一方クロス円では、ユーロ円が157.69から158.93、ポンド円は181.18から182.53、オージー円は94.33から95.17、NZD円は87.12から87.81、カナダ円は109.03から109.45まで買い戻された。