昨晩の海外市場は、米10月NY連銀製造業景気指数が、市場予想を上回り、米10年物国債利回りが4.648%から4.725%まで上昇もドル買いは限られた。一方欧米株価が、先週の下落から反発したことで、リスクオフの巻き戻しが優勢となるも総じて動意は薄い展開に留まった。尚神田真人財務官が、為替相場が激しく下落した場合には、「国は金利を上げることによって資本流出を止めるか、為替介入で過度の変動に対抗する」と述べたが、ドル円の反応は、ほとんど見えなかった。また、イエレン米財務長官が「金利上昇は続くかもしれないが、明確ではない」、「イスラエルとハマスの紛争が経済に及ぼす重大な影響について推測するには時期尚早」、ハーカー・フィラデルフィア連銀総裁が、「FRBは利上げを終える可能性が高い」、「データに何らかの変化がなければ、FRBは金利を据え置くべき」、グールスビー・シカゴ連銀総裁は、「米国のインフレ鈍化がトレンドであることは否定できない」、「最近のインフレの鈍化は単月の一時的なものではない」と述べたが、相場に動きは見えていない。
ドル円は、149.38から149.76まで一時上昇、ユーロドルが1.0555、ポンドドルは1.2201まで反発した。
一方クロス円では、ユーロ円は157.99、ポンド円は182.53、オージー円は94.86、カナダ円は109.99まで反発、NZD円は88.67から88.44で揉み合いに留まった。