昨晩の海外市場は、今週のイベントや夏休み本格入りで様子見ムードが強い中、日銀の金融緩和継続への期待感から海外勢中心に投機的な円売りが続いた。米7月シカゴ購買部協会景気指数が予想を下回り、米10年物国債利回りが、4.003%から3.929%まで低下したが、7月ダラス連銀・製造業指数が予想を上回りドル売りは限られた。またNY株価3指数は小幅に上昇したが、反応は限られた。
ドル円は、日本の10年物国債利回りが、一時0.605%とおよそ9年ぶりの高水準まで上昇したが、日銀が臨時の国債買い入れオペを実施、これをきっかけに円売りがスタート、海外時間には142.68まで一時上昇した。またユーロドルは、ユーロ圏4-6月期GDP・速報値や7月ユーロ圏消費者物価指数のコア指数速報値が、予想を上回ったことで1.1046まで反発後、ロンドン・フィキシングの売りで1.0994まで下落、ポンドドルは、1.2873から1.2829で上下の動きに留まった。
一方クロス円は堅調な株価もあって、リスクオンの展開。ユーロ円が157.28、ポンド円は183.20、オージー円は95.84、NZD円は88.51、カナダ円は108.13までじり高となった。