今日の裏読み、表読み(2025/04/09)

昨晩は、一時リスク回避に巻き戻しが出るも、9日のトランプ政権の第2弾関税の発表を控えて、警戒感が残る形となった。
 本日は、その第2弾関税の発動受けて、再びリスク回避の動きを強めるか焦点となるが、海外から批判も多く、玉虫色の決定にと留まるなら、既に相当織り込みもあって、市場に安心感が戻ることが出来るか注目したい。
 本日の金融政策としては、NZ準備銀行やインド中銀が政策金利を公表、3月18日-19日開催分のFOMC議事録が公表される。
 NZ準備銀行やインド中銀は利下げが想定されており、一定の織り込みとなるが、NZ準備銀行は大分利下げが進んでおり、そろそろ利下げ停止が示唆されると相場を支えそうだ。一方FOMC議事録では、この時利下げを急がない姿勢が示されているが、既にトランプ関税の影響が状況が大きく変わっており、同様な面が強調されていても、反応は限られそうだ。
 経済指標としては、日本の3月消費者態度指数、メキシコ3月消費者・生産者物価指数、米2月卸売売上高・卸売在庫が発表される。
 大きな指標の発表はないが、メキシコの物価指数の強弱次第で、今後のメキシコ中銀の利下げ停止の可能性が見えるとメキシコペソ相場を支えそうだ。
 要人発言の機会も多いが、植田日銀総裁が信託大会で挨拶する。直近の株価下落やトランプ関税の不透明感からは、利上げを急がない姿勢示される可能性が高く、これが円相場の上値を抑えるか注目したい。
 その他引き続き不安定な株価や長期金利の動向を睨んで、神経質な展開を想定して対応したい。

 戦略としては、ドル円は、144.56まで下値を拡大も維持する形。上値は、148.15が抑えると買いは利食い優先で、売りは越えるなら止めて、149.15-24のギャップ、150.49、151.25-30、152.31、153円や153.50前後、154円、154.80、155.52越えをストップに順次売り場探し。下値は、145.70が維持されると売りは利食い優先で、買っても割れるなら止めて、144.56、144円、143.44、142.96割れをストップに順次買い場探しとなる。
 ユーロドルは、1.1144まで一時急騰も更なる展開とならず、上値は、1.1150が抑えると買いは利食い優先で、売っても超えるなら止めて、1.1089-08、1.1144、1.1214、1.1276越えをストップに売り上がりとなる。下値は、1.0889が維持されると売りは利食い優先や買い狙い。割れるなら止めて1.0840や1.0800、1.0733-64、1.0676、1.0600、1.0466-96割れをストップに順次買い場探し。
 ポンドドルは、1.3208まで上値を拡大も抑えられる形。上値は、1.2934が抑えると買いは利食いで、売っても超えるなら止めて1.3050、1.3114、1.3208、1.3249、1.3300、1.3434越えをストップに順次売り直しとなる。下値は1.2708が維持されると売りは利食い優先。買っても1.2672を割れるなら止めて1.2560-83、1.2477、1.2373、1.2333、1.2249割れをストップに順次買い直し。
 一方クロス円では、ユーロ円は、154.80を維持して164.19まで一時反発も上値を抑えられる形。上値は、162.40が抑えると買いは利食いで、売りは越えるなら止めて163.04、164.19、164.55、164.90-165.10越えをストップに順次売り場探し。下値は159.75-97が維持されると売りは利食いで、買っても割れるなら止めて159.17、158.36、157円、155.59、154.41、153.14、149.67割れをストップに順次買い場探し。
 ポンド円も187.69で下値を維持して195.98まで反発も更なる展開とならず、上値は190.10-31が抑えると買いは利食いで、売っても超えるなら止めて、191.98、193.68、195.77-98、196.32、197.55、198.96、199.81をストップに順次売り直しとなる。下値は、185.83-96が維持されると売りは利食いで、買いは割れるなら止めて185.29、183.72、182.81、180.09割れをストップに順次買い直しとなる。
 豪ドル円は、下落が86.09まで拡大。上値は、90.47が抑えると買いは利食い優先で、売っても超えるなら止めて91.26、93.15、93.84、94.67、95.30-40、95.75越えをストップに順次売り直しとなる。下値は86.09が維持されると売りは利食いで、買っても割れるなら止めて85.50や85.00、84.60割れをストップに順次買い直しとなる。
 NZD円は、80.26まで一時下値を拡大。上値は、83.32-65が抑えると買いは利食いで、売りは越えるなら止めて84.75、85.27、86.87、87.18-48、87.97-25越えをストップに売り直しとなる。下値は、80.26が維持されると売りは利食いで、買っても割れるなら止めて79.41-46、79.00、78.56割れをストップに買い直しとなる。