昨晩の海外市場は、日銀金融政策決定会合やFOMCの結果発表を控えて、クロス円に買い戻しが優勢となった。本日も同様にクロス円の堅調な動きが続くか注目となるが、ただ、様子見ムードも残ること、戻りではやれやれの売りが出易いことは留意しておきたい。
本日の経済指標としては、日1月第三次産業活動指数、独ユーロ圏3月ZEW景況感調査、ユーロ圏1月貿易収支、加2月消費者物価指数、米国では、2月住宅着工・建設許可件数、2月輸入輸出物価指数、2月鉱工業・製造業生産と設備稼働率などが発表される。
注目としては、独ユーロ圏3月ZEW景況感調査は、直近巻き戻しが優勢なだけに、弱い結果リスク、米経済指標は大きなものはないが、直近の米経済指標が弱く、同様に弱めの結果見えるとドルの上値を押さえそうだ。
その他ドイツ連邦議会が、財政拡大を容認する予算案を採決する見通し。既に一定の織り込みとなっており、採決が順調に進むケースでも利食いが出易く、逆に混乱するならサプライズ的なユーロ売りが出易そうだ。また、トランプ大統領とプーチン大統領が、ウクライナ戦争の一時休戦に関して電話会談を実施する。トランプ大統領は解決に自信を示すもプーチン大統領は強いを維持しており、結果は不透明。特に不調に終わるようなら、リスクオフの動きが広がり易いことは注意しておきたい。
戦略としては、ドル円は、158.87で上値を抑えられて、下落が146.54まで下値を拡大もこれを維持する形。上値は149.19-33が抑えると買いは利食い優先で、売っても超えるなら止めて151.18-30、152.31、153円や153.50前後、154円、154.80、155.52越えをストップに順次売り場探し。下値は、148.31が維持されると売りは利食いで、買っても割れるなら止めて、147.41、146.54、145.92、143.44、142.96割れをストップに、順次買い場探しとなる。
ユーロドルは、反発が1.0947まで拡大も更なる展開とならず、上値は、1.0947が抑えると買いは利食い優先で、売っても超えるならや止めて1.1000、1.1050、1.1083、1.1144越えをストップに順次売り直しとなる。下値は、1.0805-31が維持されると売りは利食いで買い下がっても、1.0766を割れるなら止めて、1.0676、1.0600、1.0466-96、1.0360-89、1.0317、1.0277-92割れをストップに順次買い場探し。
ポンドドルは、1.2999まで反発。上値は、1.3010が抑えると買いは利食いで、売っても超えるなら止めて1.3048、1.3071、1.3103、1.3175越えをストップに順次売り直しとなる。下値は、1.2911が維持されると売りは利食い、買い下がっても1.2862-73割れをストップ、割れても1.2800、1.2672-00、1.2560-83、1.2477、1.2373、1.2333、1.2249割れをストップに順次買い直し。
一方クロス円では、ユーロ円は、154.80まで下落もこれを維持する形。上値は、163.05が抑えると買いは利食いで、売りは越えるなら止めて164.08-55、164.90-165.10越えをストップに順次売り場探し。下値は、160.06-28が維持されると売りは利食いで、買っても割れるなら止めて158.90、158円、157円、155.59、154.41、153.14、149.67割れをストップに順次買い場探し。
ポンド円は、187.69まで再下落も維持する形。上値は、193.97-03が抑えると買いは利食いで、売りは越えるなら止めて194.76-78、196.02をストップに順次売り直しとなる。下値は、191.47や190.75が維持されると売りは利食いで、買いは割れるなら止めて188.80割れをストップ、割れても188.25、187.69-25、187.01-25、185.83、185.29、183.72-77割れをストップに順次買い直しとなる。
豪ドル円は、91.83まで下値を拡大もこれを維持する形。上値は、95.46が抑えると買いは利食いで、売っても超えるなら止めて96.00、96.50、96.77-00、97.33-52、98.26、98.77、99.17-23越えをストップに順次売り直しとなる。下値は92.54を前に下げ渋りでは売りが利食いで、買っても割れるなら止めて91.83、91円、90.13割れをストップに買い直しとなる。
NZD円は、83.15まで下値を拡大も維持する形。上値は、87.04が抑えると買いは利食いで、売っても超えるなら止めて87.41-48、87.97-25越えをストップに順次売り直しとなる。下値は94.02を前に下げ渋りでは売りは利食いで、買い下がっても、割れるなら止めて83.07-31、81.56、80.44割れをストップに買い直しとなる。